2012年9月1日土曜日

EX-VITA / 古味慎也



古味(コミ)氏は、桂正和氏のアシスタントをしながら漫画家として修行を積んだそうで、本作が初連載、初単行本化なんだそうです。
しかし絵は非常にこなれていて、構図もしっかりとして見やすいです。
基本コンセプトとキャラクタは、割とよくあるパターンなのですが、ストーリーは比較的にしっかりしていて、オリジナリティが感じられます。
今後どういう風に、本作が展開されていくか楽しみです。

【ZEISSコラム】Carl Zeiss本家のサイトがリニューアル

Carl Zeiss本家サイトがリニューアルされています。
レンズのスペックについての情報がより詳しく掲載されてます。

レンズ構成図はコシナのサイトでも掲載されていますが、今回リニューアルされた本家の方では、非球面や異常分散レンズがどう使われているかを色分けして一目でわかるようになっています。
先日日本で発売になったばかりのDistagon T* F2/25mmは、10群11枚なのですが、内非球面レンズが1枚と異常分散レンズが(なんと!)4枚も使用されています。値段が高いのも道理ですな。
他にも今まで明記されていなかったと思うのですが、

次に発売予定の Distagon T* F2.8/15mm は、フローティング方式、非球面レンズ2枚、異常分散レンズ5枚。
Distagon T* F3.5/18mm が、フローティング方式、異常分散レンズが5枚。
Distagon T* F2.8/21mm が、フローティング方式、異常分散レンズが5枚。
Distagon T* F2.8/25mm は、何もなしの普通のレンズ(なのに最短が17cm!)。
Distagon T* F2.8/28mm は、フローティング方式のみ。
Distagon T* F1.4/35mm は、フローティング方式、非球面レンズ1枚、異常分散レンズ1枚。
Distagon T* F2/35mm は、フローティング方式、異常分散レンズ1枚。
Planar T* F1.4/50mm と Planar T* F1.4/85mm は、何もなしの普通のレンズ。
Makro-Planar T* F2/50mm は、フローティング方式のみ。
Makro-Planar T* F2/100mm は、フローティング方式、異常分散レンズ2枚。

こうやってみると、Planarの2本はY/C時代の設計をほぼそのまま引き継いでいるので、フローティングもないのは理解できますが、F2.8/25mmがフローティングではないのが不思議で仕方がないですね。

また異常分散レンズを採用したレンズが意外と多い。
MP 2/100に異常分散レンズが採用されているのは知らなかったですが、Y/C時代にP 2/100が「オリンパスのF2/100mmは異常分散レンズを採用していて、こちらの方が映りがいい」と謂われていたのが悔しかったのでしょうか。

逆に非球面を使ったのが3本しかないのも意外でした。

2012年8月30日木曜日

TVの解像度が拡大し続けていますが

先日、8K4Kとも呼ばれるスーパーハイビジョン(7680 X 4320画素)の映像規格が国際規格として認定されました。
現在一般に普及しているFull HDは2K1Kと呼ばれる1980 X 1080画素で、映画業界を中心にこれから普及が始まって行くのが4K2Kと呼ばれる3840 x 2160画素です。
4K2Kは、今独逸は伯林で開催中の家電ショーで、SONYが84インチTVを発表(年内に発売)、CANONがEFマウントの4Kビデオカメラを発表(10月発売)しています。
4K2Kというと、8M画素の一眼レフクラスになるので、雑誌程度の印刷物であれば十分に原稿写真として使用できます。
既にフランスのファッション雑誌VOGUEがRED ONEという映画用ビデオカメラで撮影して、スチルを切り出して雑誌の写真として使用しているそうなのですが、4Kシネビデオカメラが普及してきたら、スチルの出番がますますなくなります。
ましてや8K4Kになると、32MでD800並になるので、スチルカメラはもう要らないということになってきますね。
そうなるとスチル写真撮影は、もう完全に趣味の世界にしか残らないかも。

【NEX-5N】NEX-5R発表

独逸で家電ショーが開催されてますが、SONYがNEX-5Rを発表しました。
画素数は5Nと同じで、撮像素子や画像処理エンジンはそのままみたいです。
最近SONYが発表した、緑画素の一つを白画素に置き換えて感度を改善した撮像素子が、搭載されるかなと期待していたのですが、残念ながら発表にそのような情報は掲載されていませんので、たぶん5Nのままだと思われます。

位相差検出AFとコントラストAFを併用して、AFスピードと正確度を改善しています。
WiFiが搭載されたり、アプリをインストールして機能を拡張できるようにしたりしてます。
どちらも旧レンズをアダプタ経由で使うばかりの私にはメリットがない改善なので、5Nからの買い換えはしませんが(笑
でもこれからはこれが流行になるんでしょうね。
撮影した画像がそのままWiFi経由でSNSに投稿されるようになるのですけど、間違って或いは悪意のあるソフトをインストールして、やばい画像が世間に流れ邦題にならなきゃいいけど。

それにつけても、フルサイズのEマウントカメラは発売されるのでしょうか?

2012年8月26日日曜日

機龍警察 自爆条項 / 月村了衛



機龍警察(ハヤカワ文庫JA)の続編です。
女闘士ライザの過去の物語が並行して語られます。
第一、第二の目的に隠された真の目的が、最後の最後まで明かされずに話が進み、読む人の裏を完璧に画いています。
SFアニメの脚本家が本業なだけあって、ストーリーの組み立てといい、アニメの絵が目の前に広がるような表現力といい、抜群の小説です。

機龍警察 自爆条項 (下) (ハヤカワ文庫JA)

Unicode崩壊への道か?

Android Jelly Beanで追加された機能に、
・The new Emoji characters from Unicode version 6.0
というのがあって、その表示を調べていたのですが、久しぶりにUnicodeの文字コードを直接扱うようなプログラムを書くために調べ直していたら、当初の目的を大幅に逸脱して、むちゃくちゃなコード体系に変貌していることに、今頃ですが気が付きました。

全ての言語の文字コードを統一しようという目的で策定されたのがUnicodeで、名前自体も単一(uni)な符号(code)なわけですが、あれもこれもと入れまくって(結局却下されたがクリンゴン文字まで入れようという動きがあった)、16bitでは収まりきらなくなって、現在は21bitに拡張されています。
実際には21bitでも足りないのとハングル文字やタイ文字などの要素の組み合わせで表示する文字を扱うために、結合文字という複数のコードの組み合わせもあるのですが、結合の開始終了制御がないので、その扱いは実装依存になっていて、結合文字を含む文字列データを受け渡すと文字化けする現象も発生します。

ざっと調べたところでは、Androidでは結合文字はUnicode3.0までは扱えるけど、それ以降は別々の文字として扱っています。

調べて行けば行く程、とっくの昔に「Unicodeで世界の文字を統一しよう」という理念は崩壊しています。
もうUnicodeなんて捨てて、今こそTRONコードの出番だと思うのですよ。
まあ文字コードは、各文字に一つずつコードを割り当てればOKというものでもないですし(日本語だと検索する時に異字体を同じ文字と認識する必要がある)、TRONコードに問題がないわけでもないですが、少なくとも現状のUnicodeの酷さに比べると遙かに美しく体系がすっきりしているわけで。

このUnicodeの問題は、日本人が一番影響を受けるのだから、日本が先頭を切って進めなければいけないのですけど、何故か日本の情報関連企業は、規格策定には無関心というか逃げたがるというか、他人事の態度なのですよね。

Unicode6.0に各キャリアの絵文字を追加しようという動きをGoogleが中心になって、Apple、Microsoftと一緒に推進していたときも、本来であれば当事者である日本のキャリア各社は傍観を決め込んで、なんら関わろうとしていません。
後で苦労するのは自分たちであることに気が付いていないのでしょうかね?
まあ、苦労するのは現場の技術者で、経営者は部下を怒鳴りつけてやらせるだけなんだけど。

【Android】【iPhone】SamsungがAppleの特許を侵害との判決

どういう特許で争っているのかという報道が今までなかったのですが、判決が出たことで対象となっていた特許が報道されています。
・特許381(スクロールの最後で跳ね返る)
・特許915(1本指でスロール、2本指でピンチ、ズーム)
・特許163(タップしてズーム)
これらは元々はFingerWorksという会社で開発され特許となっていたものですが、Appleが会社ごと買収して、現在はAppleが権利を所有しています。
iPhoneはこの特許と技術があったから製品化できたといって過言ではないくらいの重要な特許なんですね。

GoogleがAndroidを発表したときに、これらのタッチ操作に関する特許の使用権について、Appleとどう折り合いをつけたのかな?と不思議に思っていたのですが、結局何も対策を考えずにやっていたということですね。
AppleがGoogleを訴えずに、端末メーカーを訴えたのは、GoogleはAndroidの開発を行っているけど、ソースコードなどを販売しているわけでもないし、研究開発レベルであれば特許を侵害したとは認められないからだと思われます。
今回の判決で、今後Android端末を米国で販売しているメーカーは全て対象となるでしょう。
Samsungは今後の機種に関しては、この特許を回避したものを発売するとのことですが...これ使わなかったら、タッチ操作はほとんど何もできないと思うのですが。

日本の携帯端末メーカー各社も影響が...米国での販売をしていないから大丈夫か。
日本国内では、確かこのFingerWorksの特許が成立しているのかな...どうだろうか?