五重塔の中心にある心柱は、塔のどこも支えておらず、宙に浮いている、というの知ったのは中学時代だったかな。
それからン十年経った今でも、心柱がどういう理由で建てられ、どういう仕組みで地震の揺れを吸収しているのか、分からないそうな。
東京スカイタワーが、その心柱と同様の仕組みを採用しているそうですが、それは五重塔を真似たのではなく、独自に地震耐性を検討し、様々なシミュレーションの上で設計したら、たまたま同じような構造になったのだそうで。
日本独特のこの仕組みの技を、千年もの永きに渡って伝えてきた、人達の物語。
金を残すは下、作品を残すは中、人を残すのが上。
という言葉がありますが、今の日本人にこの意味が分かる人がどれくらいいるのだろうか?