2018年8月18日土曜日

中国人民解放軍の全貌 / 渡部 悦和



先日、習近平主席がこれまでの任期を超えて、ほぼ死ぬまで権力の座についていられるようになったばかりですが、それに対する人民解放軍の動きを知りたくて買ってみましたが、本書ではそこまでは踏み込んでいませんでした。
代わりに、現在の解放軍の全体的な組織や動きなどが詳細に記されており、過小評価でも過大評価でもない実像にほぼ間違いないだろうという解放軍の様子を描かれています。
民生品でも、これまでの安かろう悪かろうから、安いけど品質もいい製品が少しずつ出て来ており、日本の製造業がいつまで対抗できるか不安な状況ですが、兵器製造に関しても同様に、安いけど信頼性が低く実戦には向かないと言われていたものが、安くても信頼性は露西亜製に劣らないレベルまで来ており、侮れなくなっています。

そんな人民解放軍ですが、習主席による汚職撲滅のため、何度も大幅な組織改正と幹部の粛正、軍独自の商業活動の禁止、兵士のリストラなどなどの軍に対する締め付けで、元気軍人、退役軍人に習政権への不満が溜まっており、今でも実は習主席は解放軍を掌握できておらず勝手な行動を止められない状態という噂もあります。
拡大する解放軍の軍事力と、中央政権への不満。
著者は、中国中央政府主導による対外戦争の勃発を懸念されていますが、米国に関して云えば、国債の大半を中共政府に購入して貰っている状況で、戦費を調達するためには多額の国債を中共政府に購入して貰わないといけないということになり、つまり対戦国に戦費を借金しないと戦争が始められないということになり、やりたくともやれないのですよね。
これが1980年代なら、日本に大量の国債を引き取らせてということが可能でしたが、現在の日本経済ではそれも無理。
#とはいえ、それでも日本は米国の国債を大量に引き受けさせられていますけど。
露西亜も、一見景気がよさそうにみえても実状は火の車で、中共との戦争などとても行うだけの余裕はなし。
その中共にしても、全面戦争となると、外海との境界を封鎖されてしまうと、中東からの石油や各国からの食料が入って来なくなり、1週間も経たない内に備蓄を食い潰してしまって動けなくなるので、戦争行為は自殺行為になると。
まあそんな状況なので、事が起こりそうでも起こらない、腹の探り合いで終始することになるのでしょうけど。

2018年8月13日月曜日

オーシャンズ8

オーシャンズ8公式サイト

オーシャンズというと、11/12/13の三作があるのですが、出演者が男性陣から女性陣に総取っ替えで、新たなシリーズとして出直し。
ジョージ・クルーニー演ずるダニー・オーシャンズの妹、デビー・オーシャンズをサンドラ・ブロックが演じて、でかいヤマを実行すると。
兄貴に負けず劣らずの緻密な計画で、見る人を驚かせます。

アン・ハサウェイは出演作が暫くなかったような気がしますが…相変わらず、可愛いです。

ミッション・インポッシブル / フォールアウト

ミッション・インポッシブル / フォールアウト公式サイト

今回は仲間との絆がテーマなのかな?

007シリーズのボンドカーにBMWが採用されたことがありますが、すぐにAston Martinに戻ってしまったせいか、ミッション・インポシブルでは、クルマもバイクもBMWが採用されています。
最新型BMWでの迫力のカーチェイス&バイクアクションに加えて、今回はE28型5シリーズでのカーチェイスがあるのが見所ですね。
あれだけど派手なドリフトは、最新型だとできないですからね。

エンドロールで、KODAKとPanavisionのロゴがデカデカと出ていたので、全体的にフィルムで撮影されたっぽいです。
このデジタル全盛の時代でも、ハリウッドにはフィルムの映りに拘る連中が、まだまだいるんですね。
ただ監督インタビューによると、スカイダイビングのシーンでは、小型のアクションカメラを使って撮影し、CG合成しているそうですが。