2015年4月16日木曜日
古代日本の超技術 改訂新版 あっと驚くご先祖様の智慧 / 志村忠夫
古代日本は木造建築においては、まず間違いなく世界最高の技術を持っていたのですが、残念ながら室町期以降の経済性優先が、その技術を喪失させてしまいました。
古代瓦に蹈鞴鉄も世界最高峰の技術の塊なのですが、これも経済性を優先の今の世では、失われつつあります。
蹈鞴製鉄が、現在の製鉄では2段階に分けている行程を、1回で同時に行うという神業であることは知っていたのですが、純度においても現代の製鉄技術ではなかなか実現できない高純度のものということは始めて知りました。
チタンが含まれていて、それが日本刀の強さの秘密であることは聞いたことがあったのですが、錆びにくくなるという特長があるのですね。
これだけ高純度で錆びにくい鉄材量であれば、通常の鉄の何倍もの価格でも需要は多いと思うんですが...今のところ日本刀の製作以外には使われていないようですね。
なんかもったいない気がする。
2015年4月12日日曜日
吉良忠臣蔵 / 森村誠一
森村氏の作品は、何十年か前に野性の証明 (角川文庫)
(ちなみに映画化された「野生の証明」は観てないんですな、何故か)
今回読んで思ったのが、文章の読みやすさ、ストーリーへの入り込みやすさ、テーマの面白さなどなどが、非常に素晴らしく、小説家としての技量はかなりの人だなと感じました。
忠臣蔵というと、浅野家遺臣の視点から書かれたものばかりなのですが、本作はタイトル通り吉良家の視点から書かれています。
当時の幕府のやり方というと、どう考えても浅野維新に吉良家を討たせるためにことを進めたとしか思えないことばかりなのですが、森村氏もそう考えたようで、赤穂浅野家と吉良家の背後に控える浅野本家と上杉家を引きずり出して、取り潰しの口実を作ることだったと推測され、そのように話を組み立てられています。
その説の正否はともかく、いかにもありそうな仕立てにすることは成功していて、読んでいて信じそうにはなりました。
【くるまのおと】S660とALTO TURBO RS
最近の軽四はかなり出来がよいようですね。
下手なリッターカーも顔負けのシャーシ性能を持っているものも出て来ているそうです。
S660の専用シャーシの剛性の高さは、どの雑誌でも絶賛されていますしね。
ただS660は二人乗りなので、私には買えないのが悲しいですが...こういうのは2ndカーを持つ余裕が(金銭的にも、車庫的にも)ある人でないと無理でしょうね。
まあとはいえ、家族用のRV系のクルマに乗っているけど、自分用のスポーツカーが欲しいという人には、経済的負担の少ない軽四の本格スポーツカーの登場は嬉しいでしょうけどね。
でもって、ALTO TURBO RSが登場です。
ALTOのターボ搭載スポーツモデルというと、WORKSを思い出しますが、RSはそこまで過激なモデルではなく、日常の実用性も十分に考えたスポーティーカーという感じでしょう。
実は私はSUZUKI初のターボ車である、CERBO TURBOに乗っていたのです。
今回のALTO TURBO RSは、そちらに近い感じではないかと思います。
CERBO TURBOは運転していて楽しいクルマでした。
当時の軽四はまだ550規格で、TURBOとはいえパワーは少なかったし、シャーシ剛性も低くてへろへろでしたけど、峠道を運転していて楽しかったですよ。
高速巡航は辛かったですけど(笑)
ここ5年くらいは、高速で遠出することはあまりなく、せいぜい1年に1回程度で、普段は週末に買い物に行く程度しか乗らなくなっています。
なので年間走行距離が3千km程度という状態。
その上、家の子318tiも、もう17年目となっていて、あちこちが草臥れてきて、メンテナンスの費用が馬鹿にならなくなってきていて、いい加減買い換えかなと。
DEMIOの出来が素晴らしいので、そちらへの乗り換えを検討していましたが、RSの発売をみて、こりゃもう軽四でいいかなと思い始めています。
いつ試乗に行こうかな。
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