2011年9月23日金曜日

光より速いニュートリノ

CERNの実験結果、ニュートリノが「光の速度より0・0025%だけ速く飛んだことを」示す実験結果が得られたのだとか。
過去の実験結果から、「光の速度は一定」で「質量のある物質は光よりも速く移動できない」という結論が得られていて、それを前提に相対性理論が打ち立てられているのですが、その前提条件が崩れてしまったと。
現代物理学のほとんどは、相対性理論を前提に組み立てられているので、物理学全体を見直す必要に迫られる結果が出てしまったということですね。
この実験結果に対する、(CERN以外の)他のグループで検証実験が行われることになり、その結果次第では物理学が根底から変わる可能性があるわけですな。
それによって、タイムマシンやワープ航法の可能性が出てくる...かもしれないけど、そこへ行き着くまでの見直しには非常に多大な時間が掛かるでしょうから、私が生きている間には無理だろうなぁ。

覇王の番人 / 真保裕一



真保氏の作品を読むのは初めてですが、本作は氏にとって初の時代小説なのだとか。
そうとは思えないくらい、しっかりとした時代考証をされていると思います。
明智光秀とその配下の忍びの2人の視点から並行に物語が進んでいくスタイルを取っており、ストーリーの進み具合の全体像が読み手に取って把握しやすいものになっています。
光秀が織田家の忍びを統括する役割を与えられていたとする説は、他に見られない斬新なものだと思います。
通説では、甲賀出身の滝川一政と川並衆を率いる木下藤吉郎が、織田家の諜報を担当していたということになっていますからね。
本能寺の変を起こした理由については、今一つ押しが弱いような気もします。が、羽柴秀吉が明智光秀を裏で操って、中国からの大返しをする準備をしっかりと固めてしたという説は、他にも結構あり、私も一番納得いく説だと思います。

覇王の番人(下) (講談社文庫)

第38回 寫壇太陽作品展

昨日から開催されております。
新宿御苑前にあるアイデムフォトギャラリー「シリウス」にて、28日まで。
25日(日)は休館ですので、ご注意を。
私は、1点出品しています。
浪速の歌姫...と女性扱いすると嫌がる、気っ風のえ〜男前なね〜ちゃんカヨコさんのステージ写真。
関東の方は是非お立ち寄りください。

Firefox 6が異様に重いのでChromeをインストールしてみた

Firefoxが6にUpdateされてから、突然IT Mediaへの接続が異常に時間が掛かるようになりました。
IT Mediaがデザインを一新したので、それによる影響かと思ったけど、Safariでアクセスするとサクサクと表示される。
IT Mediaにアクセス中は、Mac全体がハングアップしてしまうので、こりゃもうFirefoxのバグとしか思えません。
そうこうしている内に、他でも同じようにハングアップしてしまう現象が起こるページがちらほら出て来て、検索結果をうっかりクリックすることもできなくなってしまいました。

んじゃSafariに全面的に移行すればいいじゃんってことになりそうなもんなのですが、閲覧履歴を遡る時の仕様がどうしても馴染めないのです。
Firefoxみたいに、一気に何ページも戻るのができない...こともないけど、面倒。な上に、そこから次へとか前へ移動するしようとすると、履歴の順序で前後にページ遷移してくれないのです。

んでまあ、Mac版もリリースされたことだし、Chromeだとどうかなと試したところ、IT Mediaはサクサク表示されました。
履歴の戻り方も、Firefoxと同じです。
FirefoxのBookmarkもhtml化したのを、読み込んでくれました。
しばらくはこれを使ってみることにします。

7で治ってくれれば、また使い慣れたFirefoxに戻ると思いますが。

2011年9月22日木曜日

UNTO THE LOCUST / MACHINE HEAD



Heavy Metalの理想型を完成させたといっていい前作ザ・ブラッケニングから4年。
それまでは2年前後の間隔でアルバムをリリースをして来ていましたが、偉大すぎる作品を生み出してしまった彼らの次作へのプレッシャーは相当なものだったと思います。
それが4年掛かった理由でしょう。

待望の本作、いい意味でも悪い意味でも前作の延長線上にあります。
前作を超えたかというと...正直微妙ですね。
前作の延長線上にあり、そのクオリティは保っていますが、似たようなアイデアが散見されたりして、これまでの作品に見られた前作までにはない新しい挑戦的なものがあまり見られない。なくはないけど、ファンをアッといわせるような驚きにまではいっていない。
頂点を極めてしまった悩みでしょうか。ファンとしては贅沢な話です。

前作を聴いていなければ、うぉぉぉぉぉ〜〜〜〜!!こりゃすんげ〜〜〜!!!!と言える作品なのだけど。
例えてみれば、R32 GT-Rの後継車R33 GT-Rみたいなもんかな。
本当、いいアルバムですよ。間違いなく。
ファンなら是非買うべきです。

ちなみにアルバムタイトルは「イナゴの大群」という意味らしいです。
直訳すると「イナゴへ向かう」なので、イナゴの大群に立ち向かっていく、という意味合いなのかもしれません。


DVDなしの通常盤はこちら↓
アントゥ・ザ・ローカスト

2011年9月21日水曜日

Nikonのミラーレス Nikon 1 発表

噂に上がっていたNikonのミラーレス一眼が発表されました。
撮像素子サイズが13.2×8.8mmで、CXフォーマットというそうです。

それにしても、見事に中途半端な仕様と価格だなぁ。
Nikonのことだから、独自マウントにするだろうとは思っていたけど、どういうユーザー層をターゲットにしているのか?
既存のNikonユーザーが対象だとすると、APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm)の半分近く、3/4サイズ(17.3mm×13.0mm)の2/3くらい、PENTAX Qの1/2.3型(6.2 x 4.5mm)の倍くらい、というサイズはどうして選ばれたのか?
アダプタ使ってNikon-Fマウントレンズを使えるそうだが、換算比が約2.7倍なので、FX/DX用レンズだとまともに性能が出ない。ほんと単にくっつくだけというレベル。
既存のNionoユーザーである、本格的に1眼レフを使っている人達からすると、小型だけど描写性能はイマイチと言われ兼ねない。実際Nikonのサイトにある撮影サンプルも、如何にも撮像素子サイズが小さいのを、画像処理エンジンで綺麗にしています、という描写です。

他社のミラーレスのメインターゲットは女性ユーザーだと思いますが、今回発表されたNikonのJ1/V1などはどうみても男性ユーザーがターゲットといわんばかりのデザインと色でしょ。
スペックもカメラオタクなら喜びそうな機能が満載ですが、初心者やメカに強くない層に使いやすい機能は見当たらず。
撮像素子を小さくしているけど、値段はSONYのNEX-5N/7やOLYNPUSのPEN/PEN-Liteと同程度。

これを買いたいというユーザー層がどれくらいいるのかなぁ。

撮像素子はでかくないと駄目!派の私は、もちろん買いませんけどね。
35mmフルサイズバージョンを開発中という噂もある、NEXシリーズを使います。

しかしこれでNikonが失敗して、D1桁シリーズの開発が遅れたりするとやだなぁ。

2011年9月18日日曜日

骨の記憶 / 楡周平



本作はいつもの楡作品とはちょっと趣が異なっています。
本作では、人の心に住む非情な部分を抉り出している、かなり全体的にダークな雰囲気が漂います。
登場人物はごく普通の人達ですが、誰もがきっかけさえあれば鬼になれる様を描いています。
ほんと、人って、自分さえよければ、他人がどんな目に遭おうと、どうでもいいですからね。