2013年7月27日土曜日

【ZEISSコラム】Apo Sonnar T* F2/135mm ZF.2



ようやくあぽぞな様の降臨です。
欧米では2ヶ月程前から販売になっており、日本ではいつになるんだとやきもきさせられていましたが、無事入手できました。
CONTAXのPlanar F2/135mmの復刻ではなく、Apo Sonnarとして完全に新規設計したのも、デジタル時代に合わせての判断でしょうね。
かってのPlanarのエグイくらいの誇張感のあるドラマティックな映りではありませんが、新世代のあぽぞな様は端正で素直だけど現実感が拡張されたような映りをします。
開放からそら恐ろしいくらいにシャープな映りで、正にかのF2/200mmのあぽぞな様をそのまま135mmに短縮したような映りになっています。

取り敢えずは作例。D800Eで撮影。縮小しています。



この画像の赤枠の部分を縮小せずに切り出したのがこちら。



もう一枚縮小したもの。



同じく赤枠部分を縮小せずに切り出したのがこちら。




その他の本日撮影した作例をこちらに掲載しています。

135mmは屋外ポートレートにちょうどよいのですが、これからの季節はちょいとお外での撮影は厳しいので、涼しくなってからかな。
上手くいえば、水着ポートレートが撮影できるかも知れませんが。




それとは関係なく、本レンズを買うのに、Rollei Planar F1.8/50mmのNikon-Fマウント改造品、独逸製とシンガポール製の2本を出しました。
興味のある方は、大阪梅田フォトサービスに連絡をして見て下さい。

2013年7月26日金曜日

継体天皇と朝鮮半島の謎 / 水谷千秋



万世一系と謳う天皇家ですが、実際には何度か王朝が交替しているのではないかと思われています。
その内の一つとして考えられているのが、継体天皇です。「継体」という諡からして怪しい。「継体」というのは、「天皇の皇位を継ぐ」という意味に古代では使われていたそうです。
一応、断絶しかけた血統を繋ぎ守ったという意味で「継体」と諡されたそうなのですが...。
とうことで、私的に一番謎な天皇が天武天皇とこの継体天皇なのです。
どちらも正体不明で、正統な天皇家の血を引いているとは思われないという点で、興味深いのです。

その継体天皇の謎を解き明かしてくれるのかなと思って、本書を買ってみましたが、文献も後世の記紀くらいしかないですし、古墳からの推測しかできない時代なので、研究家の方々の間でも諸説紛糾でよく判らんままみたいです。
この頃の朝鮮半島の百済との関係についての説明は面白かったですけどね。
百済は日本に隋や唐の(つまりは当時の世界最先端の)文化文明を伝えたことから、何となく百済の方が日本よりエライみたいな感じがしますが、実際には百済の方が日本に王族を人質に差し出していて、日本の方が立場が上なんですよね。
この辺り、百済と日本はどういう関係だったのか謎なのですが、継体王朝は百済王家と非常に深い関係だったのは間違いないようです。

2013年7月21日日曜日

柳生百合剣 / 荒山徹



最近、荒山徹氏作の未読小説があると買ってしまう病に取り憑かれています。
これまでに拝読した作品と同じ登場人物、同じような発想が登場するのですが、同じ人物が全く異なる性格で描かれていたりしていて、面白いです。
小説を書くために色々と調査されるのでしょうけど、その過程で作者の中で歴史上人物のイメージが変化して行っている感じが読み取れます。

朝日文庫から最近刊行された夢枕獏氏の天海の秘宝 上 (朝日文庫)の裏カバーに記載されていた朝日文庫の紹介に柳生薔薇剣 (朝日文庫)が載せられていて、普通こういう箇所に宣伝が掲載されるのは同時刊行の新刊が多いので、てっきりこちらも新刊で、今回買った本書が先に刊行されて、ストーリー的に先の話だと思ったら、どうも逆らしいです(泣)
なんでこういうややこしいことをするかな。
しかも宣伝されているのに、書店店頭にはないという。

ともあれ、本書も滑稽無糖なストーリーですが、楽しめます。
本書以前の(恐らくは柳生薔薇剣で展開されている)ストーリーがどのようなものだったが、非常に気になるのが問題ですが...刊行順に読んでいればこんなことはないんだろうなぁ。
でも更に問題は、柳生薔薇剣と柳生百合剣の間に、別出版社から刊行の柳生陰陽剣 (新潮文庫)があるらしいこと。
ストーリー的な繋がりは不明ですが。