2007年9月8日土曜日

からくりアンモラル / 森 奈津子



作者は西城秀樹のおかげですで有名だそうで、私も名前だけは知っておりました。雑誌のコラムとかで見たような憶えもあります。でもちゃんと読むのは初めてです。
少女性愛物を書かれているそうで、本書はSF性愛物語だそうです。SFが付いていたのであまり深く考えずに買ってしまいましたが、主に人工生命との性愛を中心とした短編集です。
SMプレイを中心としたSEX描写が多いせいでもないのですが、妙に退廃的というか、狂った感じがして、奇妙な感覚を覚えながら読んでいたのですが、巻末の解説を読んで違和感の原因がはっきりしました。ここで描かれている性愛は、全て生殖とは全く無関係なところで行われているからですね。
例え避妊していても、男女のSEXは生殖が大前提にあるわけです。その前提が全く排除された関係(女同士或いは人間外のもの)との性愛。こういうものに女性は、或いは作者は憧れるのでしょうか?男性作家では味わえない感覚です。


2007年9月5日水曜日

BenQ FP222W - 22inchワイド液晶ディスプレイ



Q6600で組んだマシンを仕事先に持ち込むに当たって、当初はHP xw6400と同時に購入したHP LP2065 TFTフラットパネルモニタが、デジタル入力2系統付きなので、キーボード切換器を追加購入して、キーボード、マウス、モニターは兼用で行こうと考えていました。
が、キーボード&マウス切換器を買いに行ったら、USBタイプは12,000円前後と結構なお値段です。
で、ふと見るとBenQ 19インチワイド液晶ディスプレイ シルバーブラックツートン FP92Wが、1万円程プラスすれば買える値段で山積みになっています。更にその横には、FP222Wがそれプラス1万円で山積みに。
30分程、切換器とディスプレイ展示(FP92WもFP222Wも箱積みだけでなく、実際に数十台の製品をデモ画面表示させているところにも置いてあったので)の間を、う〜む、う〜むと唸りながら往復して、結局FP222W買ってしまいました。

でもデジタル入力が1系統しかないので、こちらをメイン機のメイン画面にして、これまで使っていたHP LP2065をサブ機のメイン画面とメイン機のサブ画面の切換という構成にしました。
#画面表示のは便利ですが、でもやるなら同じディスプレイにしないと駄目ですね。写りも色も違うから、メイン画面とサブ画面間を行き来するときに、見栄えが変わるので、ちょっと違和感があります。

肝心の写りですが、やっぱり安いだけあって、よいとは言えません。値段が倍以上のLP2065と比べると、文字が擦れて見えます。でも映りの質が半分という程でもないので、まあお買い得はお買い得ですかね。
気になるのは、高さ調整ができないこと。角度調整はできますが、プラス・ドライバが必要です。
また台座も軽いので、ちょっと安定感に欠けます。
そういう映り以外のことも考えると、LP2065は値段だけの価値はあるんだなと思わされてしまいますね。

2007年9月4日火曜日

不確定世界の探偵物語 / 鏡 明



'70年代の日本SF作家協会には「星新一より背の高い人は入会させない。小松左京より体重の重い人は入会させない。筒井康隆より美男子は入会させない」という不文律があったそうなのですが、入会決定後に鏡明氏は星新一氏よりも遙かに背が高いことが判明したというエピソードで有名なくらいの巨人です。
しかし身長だけでなく、日本作家の後書きで折りにつれ氏の名前が出てきており、どうももの凄い作家らしいという噂というか伝説というか、そういう流布も巨人でした。
しかし、実体はとなると、私はこれまで氏の作品を読む機会が全くなかったのです。ないのも通りで、SF雑誌には膨大な量の作品を発表しているのに、単行本は本作の他に1冊だけ。しかももう1冊も今は手に入らないらしいし。
本作は20年前の作品だそうですが、全く古さを感じさせません。今でも一線級のアイデアとストーリ運びで十分に通用します。
こんな素晴らしい作品を多数発表していながら、単行本化するつもりがないというは...氏はまだ現役の会社員だそうですので、定年退職したらゆるりとというつもりなのでしょうか?


2007年9月3日月曜日

007 DR. NO



何故かショーン・コネリー007のDVDは買ってないのです。なんとなく古すぎて今見たらガッカリして、小学生の頃にTVで観た007のイメージが崩れるのが怖かったので。
でもデジタル・リマスター版が出ているので、取り敢えずは原点回帰で第1作を買ってきました。

この時は、Qから支給されるのは"007"の刻印が入ったワルサーPPKだけで、ボンドカーなどの特殊装備はなく、極普通にスパイ活動をしていたのですね。
ホテルの部屋を留守にしている間に、誰かが侵入してクローゼットを空けたかどうかを確かめるために、唾で髪の毛を貼り付けておくという非常に古典的な手法を使ったりしています。
反面、有閑マダムとの情事やカードゲームが強いこと、シェイクしたウッオカマティーニが好きなことなど、お約束は既に第1作目から始まっています。

時代が古いから古い感じはしますけど、映画自体の面白さは古びていませんね。いつまでも風化することがないから名作なのですが。
初代ボンド。ガールのウルスラ・アンドレスの美しさも風化しておらず、現代の感覚でもトップクラスの美女です。


2007年9月2日日曜日

【BMW雑記帳】今月のモーターマガジン

「ドイツ車のパワーユニット戦力」というお題で、VW/BMW/MB/AUDI/Porcheのエンジン特集をしています。BMWはその中でもVWと並んでページ数を割かれており、走りの気持ちよさと環境性を両立させるためにBMWが取っている方策が解説されています。またマイナーチェンジされた5シリーズの特集もあります。

モーターファ別冊「ミディアムセダンのすべて」が発売されています。
新型メルセデスCクラスを中心に、ミディアムセダンについて解説しています。
もちろんBMW 3シリーズもたっぷりと掲載されています。


それはさておき、E90まで行ったBMW車の開発呼称ですが、次はどうなるのかと思っていたら、次期7シリーズは「F01」だそうです。01は7xxiLの方なので、通常版はF00になるのかな?



暗号解読 / サイモン・シン



サイモン・シン氏は、元TVプロデューサということなのですが、そのせいか難解な事柄を非常に判りやすくかつ正確に伝えてくれます。
今回も暗号の歴史と将来について、非常に判りやすく解説してくれており、量子暗号というのが一体どういうものかこれまで皆目見当がつかなかったのが、これですっきりとしました。
RSAやDESを使用したアプリケーション開発をした経験があるのですが、実際の所これらがどういう経緯で開発され、どういう仕組みになっているか、判っているようで全然判っていなかったことも判りました。
暗号というかコンピュータ・セキュリティに関係ある方は、一読されることをお薦めします。