2019年12月21日土曜日

蘇我の娘の古事記 / 周防柳



作者は名前と文体からすると女性なのかなと思いますが、柔らかな文章表現で読みやすかったです。
中心になる人物は、一応日本書紀などに名前が登場する百済系の渡来人なので、一応史実を元にはされているのですが、全体的に時代考証的にこれどうなのかな?と思うところが少なからずあって、その辺りはちょっと気になりました。
アイデアとしては面白いのですが、こういうことが実際にあったかも、と思わされるには、リアリティさが足りない感じで。
あくまで時代小説で、フィクションだと考えれば面白ので、時代考証を気にされない方にはお勧めです。