2006年4月1日土曜日

アフリカの蹄

講談社刊 帚木 蓬生 著



1992年の作品なので、14年前の作品ということになりますね。まだ南アフリカ共和国がアパルトヘイト政策を取っていた頃の作品です。
帚木氏の作品は初めてなのですが、読みやすく流暢な文章と、軽快で息つく暇を与えないストーリ展開で、自分でももうこんなに読み進んだのか?と驚くくらいに、あっという間に読んでしまいました。
WHOが絶滅宣言をした天然痘が、兵器として使われるという小説は多いですが、それだけ天然痘という病気は確実に大量殺戮に向いているのでしょうね。


この頃の南アフリカ共和国というと思い出すのが、南ア製のBMWです。
BMWはノックダウン工場を南アフリカに置いていて主に南アで販売していたのですが、右ハンドルかつ低価格であることに目を付けた業者が日本へ並行輸入して格安BMWとして売り出したのです。バブル期のまっただ中で、BMWが大人気だった日本で、これが売れました。
それに対して、CG誌に広告を出していた別の輸入業者が批判広告を出したのです。
曰く、
・南ア製のBMWが安いのは、アパルトヘイト政策下の極低賃金の黒人の手で作られているからだ。
・それを輸入して売るというのは、その南アのアパルトヘイト政策を支援していることと同じである。
・そのような業者はもちろん、その広告を載せたCG誌も許せない。
・CG誌への抗議の意味を込めて、我が社は今後一切CG誌に広告を掲載しない。
そして実際にその業者は、CG誌には広告を載せるのを止めました。
当時、CG誌に広告を載せると面白いように車が売れた時にです。
この業者さんの広告はいつもイメージ広告で、自社のポリシーを説明する広告ばかりで、通常の中古車や並行輸入の業者とは一線を画していましたが、この広告を読んだ時には素晴らしいと思いましたね。
世の中のほとんどの業者が売れて儲かれば何でもいいという中で、商品は車ではなく自分達の信念と誇りということですから。

2006年3月26日日曜日

【BMW雑記帳】今月の雑誌

BMW関連では、ル・ボランの比較対決記事にBMWがエントリーされているくらいです。他はめぼしいものを見つけられませんでした。でも今月からル・ボランで、福野氏の連載コラムが開始というのを表紙で見て、中身も確認せずに買ってきました(爆)
後は、ムック本で丸々1冊E90のが発売になっています。




車ネタではありませんが、NucleusのBlogに移行して、先週で2周年を迎えました。
昨年の1周年の時のカウンタ値が24,500くらいで、先週19日は51,500くらいなので、2年目は26,000くらいと若干1年目よりもアクセス数が増えていますね。

John Norum / OPTIMUS



数年前に既に制作されて欧州では発売されていたそうなのですが、ちょうどJohnがDokkenとEuropeのプロジェクトに参加していた頃だったために、日本では発売が見送られていたようですね。
この頃のJohnはZak WildのBLSに傾倒していて、チューニングダウンしてヘヴィなサウンドを好むようになり出した頃だと思うのですが、本作ではやはりその影響がかなり出ていますね。
B誌のインタビューで、JohnはFrank Marinoのファンでもあって、Mario独特のサウンドに憧れてSGを使ってレコーディングしているようなことも言ってますが、本作のジャケットはレスポールですね(笑)
ボーカルはJohn自身が歌っていますが、これもBLSの影響なのか、以前に比べるとかなり太い声になっていると思います。


Pat Travers / P.T. POWER TRIO



タイトルの通り、パワフルなトリオによるRock'n' RollのCover集です。
2の方は曲のクレジットがなくて気が付いてなかったんですが、全曲CoverでPatさん自身の曲が1曲も入ってません。
Grand FunkがcoverしていたInside Lookin' Outなんかは、高校生の頃私もコピーバンドで演ってた曲で、非常に懐かしい思い出があります。
The WhoがcoverしていたYoung Man Bluesとか、coverのcoverぽくて楽しいですね。