百田氏の著書は、実はまだ読んだことがなくて、過激な言動で賛否を招く方だというくらいしか知らなかったのですが、これを読んでなるほど確かにこれは批判者が多いわけだと納得しました。
言われていることは極めて正論ですが、既得権を持っている連中には非常に嫌な部分を正確に点かれていて、これが広まると立場上不味いことになる人が、特に権力を持っている人達には、多いでしょうね。
上巻は古代から幕末までの近代を描かれています。
歴史学者さん達をけちょんけちょんに否定してます。
まあそれは逆説の歴史などでも、四半世紀前から、日本の歴史学者の根本的な欠陥を指摘し、日本の歴史学は科学的な要素が全くないのですが。
下巻になると、日本の学会や教育界に批判がいきます。
今では共産主義国家というのは、実は独裁国家で、指導者は狂人ばかりというのが明らかになってきましたが、終戦直後から20世紀の終わり頃まで、日本の学会や教育界は、共産主義者により支配されていたと言っても過言ではない状況です。
それゆえに、いまだに根拠もなく、半島や大陸を盲目的に礼賛する人が多いのですよね。
しかも未だにお説を曲げようとしない。
それでも日本の学会の重鎮でいられる。
氏は朝日新聞の犯罪行為も、繰り返し追及しています。
出鱈目な記事で、日本国家に大変な損害を与え続けているにも関わらず、未だに発行部通で1位2位を争っているというのが、日本国民の民度の低さを示していると思うんですけどね。
こんな新聞社が、存在を許されているというのは、日本の残念なところです。
大日本帝国海軍が、アメリカ合衆国に戦争を仕掛けた理由の一つが、朝日新聞が散々「海軍はさっさとアメリカと戦争して懲らしめろ!」と煽りまくったことは、ほとんどの人が知らないのか知ってても知らないふりをしているのか。
日本という国がどんなに素晴らしい国か、ということを、氏は本書で繰り返し説かれています。
とはいえ、日本人は勢いに乗ると調子ぶっこいて自滅に向かう癖がある(から大東亜戦争を始め、バブルでは世界中の資産を買い漁った)、少しは天皇家の方々を見習い、常に冷静に自重し、身を慎むことを覚えるべきでしょうけどね。