2002年5月5日日曜日

ニッケル水素電池

最近のカメラは電池が必須です。まあカメラだけではないですが、色々な機器が電池を使用しています。使い捨ての電池が多いと思いますが、できるなら充電池を使った方が地球には優しいようです。 NiCdのように人体に有害な電池もありますけど。
人体や地球に優しい電池ということで、Ni-MHことニッケル水素電池が、最近注目されています。残念なことに電圧が、他の電池に比べて低いため、まだまだ余力があるのに電池切れと判断する機器が多いことや、充電器にいいものがないことで、今ひとつ普及が進んでいないような気がします。
私はここ2年ほど、RTS-IIIの電池にはニッケル水素を入れていますが、全く問題なく動作しています。充電も、私の撮影ペースでは半年に一度する程度で十分で、撮影中に電池切れになったことはありません。
ストロボやデジカメなどにも使用しています。こちらは最新の三洋の充電器が発売されるまでは、あまり調子がよくなかったのですが、ニッケル水素の製造メーカー第一位の三洋が「初めてニッケル水素の特性を生かせる充電器ができた」というだけあって、この充電器で充電するようになってからは快調に使えています。電池も持ちも古い充電器で充電するとすぐになくなっていたのが、非常に長持ちするようになっています。
この新しい充電器のよいところは、継ぎ足し充電をしてもメモリ効果がないことです。欠点といえば充電時間が長い(フル充電の場合は2時間)ことですね。撮影の前の日は、ストロボ用とデジカメ用などで、4本4セットの充電をするのですが、単純計算で8時間掛かることになります。まあ実際は使い切っていない、残容量のある場合は、その分充電時間も短くなるようですので、実際にはもうちょっと短いのですが、それでも6時間くらい掛かっています。ま、充電器をもう1つ買えばいいんでしょうけど。


【BMW雑記帳】低重心化

車好きに人気のある漫画といえば、「頭文字D」と「湾岸ミッドナイト」でしょうね。私も毎週楽しみにしています。
奇しくもこの2つの漫画の主人公の愛車が、ドライサンプ化されたエンジンを積むことになりました。エンジンの搭載位置を低くして、車の重心を低くすることが目的です。では、何故重心を低くするとよいのでしょうか?
低重心化するとコーナリングがよくなるといいますが、厳密にいうとロールが減るのです。で、このロールというやつですが、要するにコーナリングの時に車が外に傾きますよね?あの傾きのことです。
この傾きなのですが、車は外側に向いて傾きますが、バイクや航空機は内側に傾きます。このことは、私にとって長年の謎で、何故車が外向きでバイクが内向きかを答えてくれる資料になかなか出会えませんでした。
答えは簡単で、ロールセンターと重心の上下関係にあったのです。ロールセンターより重心が高いのが車で、低いのがバイクや航空機という訳です。じゃあロールセンターってなんじゃい?という方は、適当に資料を漁って下さい(笑)いや、これを説明するのは細かい図をいくつも書かなきゃならないし、私の知識では十分な説明もできませんので。
で、通常の車では重心がロールセンターより結構高い位置にあります。重心を下げて、ロールセンターに近づけると、その分ロールは減ります。ロールが減るとコーナリングがよくなるのです。まあ厳密にはロールを減らすとタイヤにまた問題が出るそうなので、単純にロール減らせば全て解決というわけではないですけどね。重心をどんどん下げていって、ロールセンターと重心が同じ位置になると、ゼロロールになります。今のF1マシンがそうらしいです。
単純に重心を下げるというと、ローダウンを思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらの低重心化は意味がないそうです。理由はこれまた単純で、ローダウンすると重心も下がる代わりに、それ以上にロールセンターが下がってしまうからです。ローダウンしてもロールは減らないことになります。え?と思うかも知れませんが、そうなのです。
メーカーが決めた車高というのは単に最低地上高を稼ぐためだけではないのです。BMW純正のローダウンキットともいえるMテクサスキットは、車高をほとんど下げていません。これはロールセンターとの位置を考えると、あまり車高を下げられないからです。
ということで、無闇に車高を下げるのは百害あって一利なしです。