近年の遺跡発掘と解析は、かなり進んでおり、縄文・弥生時代の様子がかなり明らかになりつつあります。
古い学説はドンドン放りさられ、新説に置き換わって行っているとは思うのですが、それでも長年定説として唱えられているものがなくなるまでには、十年程度では済まず、まだまだ先のことになりそうです。
新発見を紹介する新書のはずですが、既に聞いたことのある説ばかりでした。
ただ、その内容の詳細さは、これまでに読んだ中では一番だと思いますので、新しい説を単に提示するのではなく、確固たる証拠で裏付けがきちんと取れたものを紹介しているという点で、価値がある書だと思います。