2007年2月18日日曜日

刑事コロンボ



一世を風靡したピーター・フォーク主演の名作です。今までDVD化されていなかったのが不思議ですが、BOXセットとして発売され、今では各巻個別にも購入可能なようです。
しかしパイロット版含めて45回分、1回が90分なので、全部観るのにかなり時間が掛かりました。年末年始の休みが怒濤の11連休でなかったら、まだまだ見終わってないでしょうけど。

TVのレギュラー番組として始まる前にパイロット版が制作されていたのですが、これは初めて見ました。1967年制作となっていて、レギュラー番組の第1回目が1971年なので、レギュラーにするかどうか決めるのに3年以上掛かっていたってことでしょうか。
パイロット版での刑事コロンボは、レギュラーのとぼけたキャラクターではなく、如何にも有能なできる刑事という雰囲気で登場しています。スーツやコートもちゃんとしてて、毎日違うスーツを着てますし。
レギュラー番組ではとぼけてだらしない雰囲気に一変してますね。3つボタンスーツの一番下のボタンだけを締めてだらしなさを演出してます。
コロンボの愛車はフランス製ということなのですが、あれどのメーカーの何ていう車種なんでしょうか?なかなか味のあるオープンカーで、新車でシャキっとしている時なら結構格好いい車なんじゃないかと思うんですが。


シリーズには、様々な名優さん達が犯人役でゲスト出演しているのも有名だと思います。とはいえ、日本での放映当時中高生だった私が知っていたのは、Mr.スポックことレナード・ニモイとカーク艦長ことウィリアム・シャトナーくらいですが。「大脱走」のドナルド・フリーゼンスは、逆に「ああ、刑事コロンボに出ていた」と思ったくらいで(苦笑)。
しかし最近の若い人は「刑事コロンボ」といっても知らないんですね。30代の男女は「あれ面白いですよね」と即答だったのに、20代の男女には「それって何ですか?」と言われました。う〜ん、15年くらい前からは刑事コロンボ関連はTVや漫画などには出てこなくなったということでしょうか?
「刑事コロンボ」は44回で一旦終了(最終話が1978年なので8年間も放送が続いていた)のですが、この後「家のかみさんがね」の奥様が主人公の「ミセス・コロンボ」が放映になり、更に「新・刑事コロンボ」も放映されました。こっちのDVD化も待ち遠しいです。

【BMW雑記帳】BMWは高いか?

先週ご紹介した「ポルシェとBMWの世界」の中で、清水氏がドイツに旅行した時に116iをレンタルしたそうなのですが、あまりにも運転していて気持ちがよくてニュルを走りに行ったというのです。一番ベーシックで廉価版と言われている116iが、ポルシェのドライビング・スクールの講師(ポルシェにもBMWのDriver Traningみたいにオーナーが参加できるスクールがあるそうです)をされている人に「運転していて非常に気持ちがいい」と言わせるというのが、どれくらい凄いことか。
トヨタも最近欧州でゴルフに負けない走りを作り込むために、これまでのトヨタでは考えられないくらいコストをかけた車を発売していますね。でも値段もゴルフ並だそうです。レクサスISもBMWに負けない走りだそうですが、こちらもBMW3シリーズ並のお値段。
ということはね、結局VWやBMWみたいな走りを実現しようと思ったら、安く作るのがうまいはずのトヨタでも、VWやBMW並のお値段になるということですわ。結局のところ、トヨタ自身がトヨタの安さはパーツに安物使って走りの質を落としていたことを証明しているわけで。
#冗談抜きで、トヨタにパーツ収めている業者さんから値段聞いたら、あまりの安さに怖くなってトヨタ車乗れなくなりますよ。
トヨタのカンバン方式を始めとする、生産方式そのものは素晴らしいと思います。日本が世界でトップの品質とコストの安さを誇ったのは、トヨタのお陰と言って間違いないですから。トヨタが安くて品質の高い生産方式というものを開発して、日本の全製造メーカーに広めてくれてなかったら、今頃日本はどうなっていたか。
問題は、品質が高いままコストダウンすることが目的だったはずが、いつの間にか品質を落としてでもコストダウンすることに目的がすり替わってしまったことです。これはトヨタの責任というよりは、品質が低くても安いものの方を選ぶようになったユーザーの責任だとは思いますけどね。
製造工場も人件費の安い所を求めて国内から撤退してアジア各国に展開していき、結局日本の地方では仕事がなくなるのも、ひたすら安いものを求めるユーザーの責任ですね。
最近、特にメーカーの製造責任問題が発覚して大騒ぎになることが増えていますが、結局は品質がいいものは高くなることを無視して、1円でも安いものばかり求めるユーザーが引き起こした事件だとも言えます。
必要なコストはちゃんと負担する。それは結局は自分自身のためだと思いますよ。

NEC MultiSync LCD2690WUXi BK



昨年韓国サムスンからバックライトにLEDを使用してAdobeRGBをほぼ再現できる20.1inch カラーマネージメント液晶モニター XL20が発表されました。価格も15万円前後と、これまでのAdobeAGB対応モニターが80〜100万円していたことから考えると、とてつもない価格破壊なわけです。
AdobeAGBが再現できるモニターというのは、PCを使用してDTPやデザインをしている人達にはもちろんのこと、写真家にとっても夢のモニターだったのです。それが現実的な値段で発表されたのですから、私も早速予約を入れましたよ。
が、発表は早かったのですが、製品化に難航しているようで発売延期が続いています。そうこうしている内に、三菱が液晶モニタ RDT261WH(BK)を発表しました。若干色再現領域は狭いものの、サムソンが1600x1200なのに対して、こちらは1920x1600とHD-TVフルサイズをそのまま表示できる画面が魅力です。値段もほぼ同じなので、こちらに乗り換えようとサムソンの予約を取り消し、三菱の予約開始を待つことにしました。
が、更にNECも三菱同様のスペックで、ハードウェア・キャリブレーション付きのを発表してきました。値段が結構高くなるので悩みましたが、ハードウェア・キャリブレーション付きの魅力には勝てず、また輝度設定やらなんやらでより高性能化しているという噂もあり、結局1月にこいつにすることにして予約を入れました。
発売直前だったため発売直後には届かず、結局届いたのが一昨日でした。まあ一時期は3月半ば以降という話もあったから、それを考えればよかったのでしょうね。
で、本日前のモニターをどかして設定をしていたのですが、これまで使用していたNvidia FX5200 128MBのグラフィックカードでは、1920x1200が対応していないことが判明。慌てて最新のカードを買いに走りました。

それにハードウェア・キャリブレーションのソフトSpectraNavi でキャリブレーションするためには、グラフィックカードがDDC/CIという規格に対応していないと駄目だそうで。NECの対応カード一覧を見たけど、どうもよく判らない。最新のカードであれば、ほぼ対応しているということなのですが、NECのサイトには古いのしか書いていません。まあ古いのが問題になるからなのかも知れませんが。
結局ヨドバシで玄人志向のNvidia 7600GS/512MB(128bit)/AGP 8xのカードを買ってきました。これにした理由は、AGPで512MB搭載がこれしかなかったからです。たぶん256MBでも1920x1600には対応可能なのでしょうけど。
帰宅して早速カードを入れ換え、無事に1920x1200 32bitカラーで表示ができました。そしてSpectraNaviをインストールしていると、対応モニターが検出できないというエラーが!パッケージ版は2690WUXiは未対応で、サイトから最新版をダウンロードしてこなければならないのでした。
ダウンロードしてインストールすると、今度はグラフィックカードもモニターも無事に認識され、インストール完了。
ユーザーガイドというPDFを開けたけどキャリブレーションの仕方が書いてない!まあキャリブートのボタンがあったので、それをクリックすればいいのですが。まあそれやこれやで何とか、i1センサーを使用してキャリブレーションも完了(実は気に入った設定を探すために10回くらいキャリブレーションし直していました)。
やっぱ綺麗ですよ。
ただ、今のところ、以前印刷したものとその元ファイルをPhotoshopCS2で表示させた時の色とか表示が、まだまだ合ってないようです。まあこれまで使っていたsRGBモニターに比べれば、近いのは近いんですが。これから色々と試して詰めて行かなきゃならないです。

キャリブレートの設定は、色温度5500K、ガンマ2.2、輝度80Cdにしました。
このグラフ見ても判るとおり、ほぼAdobeRGBを再現できます。