2021年10月28日木曜日

嘘だらけの池田勇人 / 倉山 満

戦後の日本経済を立ち直らせた政治家というと、「所得倍増計画」の昭和30年代の総理大臣池田勇人氏になりますね。
その後の佐藤栄作氏の方が、私らの世代には印象が強いのですが、実際は池田氏の政策をそのまま(というかむしろ抑え気味に)進めたお陰のようです。
癌でお亡くなりにならなければ、著者によると大日本帝国は復活していたそうな。

経済が30年以上低迷している日本ですが、実は戦後の日本で経済が活況だった期間よりも、不況の期間の方が長くなってしまっています。
今の日本経済がダメダメなのは、政治家が駄目なだけではなく、官僚も駄目(というよりも日本経済を活況にする気がなくむしろ不況のままにしようとしている)で、経済界の経営者達も利益を求めるけど社員を幸せにしようという気が全くない(むしろ社員を搾取して利益を上げることに血祭りを上げている)からで、そういう世の中でも革命を起こそうともせずに政府の方針に従順に従う民度の高い(というけど奴隷であることに慣れきってしまっている)国民が問題なんでしょうけどね。