2012年7月21日土曜日
家康の暗号 / 中見利男
中見氏の暗号シリーズ第三弾。
信長、秀吉と来れば当然次は家康なわけですが、有名な方広寺の銘文についての話です。
家康が自分を呪った句が入れられているといちゃもんをつけて、豊臣氏を滅ぼしたというのが定説ですが、でもその呪いの漢詩を刻んだ鐘は、今でも残っているのですよね。
呪いがあるなら有無を謂わせずに鐘を破壊してしまいそうなものですが、それをしていません。
本書では鐘を鋳つぶさなかった説明もされています。
なんとなく納得はできるのですが、当時の人々の呪いに対する考え方は、今とは全く異なるので、これが正解かどうか...。
2012年7月17日火曜日
Jon Lordの訃報
Hard Rockにハモンドオルガンを持ち込み、ギター以上に歪んだぶっといサウンドでリフとソロを弾いたキーボーディストは、結局のところJon Lordを以て嚆矢とし、Jon Lordを以て最後とす。
あかん、書きたいことは一杯あるけど、文章にできん。
ただ、ただ、ご冥福を祈り、合掌。
あかん、書きたいことは一杯あるけど、文章にできん。
ただ、ただ、ご冥福を祈り、合掌。
2012年7月15日日曜日
A Tribute To "The Father of Loud" Jim Marshall
この人がいなければ、現在のHard Rock/Heavy Metalというジャンルの音楽は成立していなかったかも。
ミュージシャン以外で、こういう追悼号が出るのは、Leo Fendar氏とJim Marshall氏の二人だけでしょうね。
ご冥福をお祈りいたします。
カンナ 吉野の暗闘 / 高田崇史
カンナシリーズの第3弾が文庫化されました。
吉野がつい最近まで金山として栄えていたとは知らなかったな。
また空海が唐へ留学するときに、生活費として大量の砂金を持参していたのですが、その砂金を一体どこから手に入れたのかも、今回の話に繋がっていそうです。
利己的遺伝子から見た人間 / 小林朋道
最新の遺伝子学について何か面白い話があるかなと思ったのですが、そうでもなかったです。
ただ、生命体の最初はRNAだけが海の中を漂っていた、というのは興味深かったですが、その状態で生命体としての活動(増殖活動)をどうやってできたのだろう?
ウィルスはRNA単体の生命体ですが、増殖は我々のような細胞を持つ生命体に寄生して、DNAを書き換えて自身を増殖させるわけで、単体では増殖できないですし。或いは世界のどこか片隅に、RNA単体で増殖も行っているウィルスがいるのでしょうかね?
本書のメインテーマとしては、遺伝子が「利己的な意思」を持っているわけではなく、その遺伝子がある環境が遺伝子の増殖(つまりはその遺伝子を持っている生命体の繁殖)に有利であれば、結果としてその遺伝子が増えてしまうだけで、遺伝子が意思を持っているわけではないということことですね。
まあ確かにそれはそうだろうなと思います。
遺伝子の増殖活動というのは、単なる化学反応であって、それ以上でもそれ以下でもない。
が、ということは、生命体の活動も全て単なる化学反応の結果だということでしょうね。
我々人間が意思とか魂とか呼んでいる物も、結局は単なる化学反応の結果ってこと。
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