2011年1月15日土曜日
ムーンショット デザイン幸福論 / 奥山清行
世界的デザイナー「ケン・オクヤマ」氏の著書です。
副題に『「ものづくり」から「ことづくり」へ』とあり、最終章でこれからの日本の製造メーカーはどうあるべきかを論じておられます。
内容については全く以て正論と思うのですが、残念ながら日本は正論は通じない国なのですよね。そもそも今の日本の製造メーカーの社長さん達は、製造技術を知らない財務が専門な人が多いからね。
日本特殊論が世界から云われていて、日本自身も「ガラパゴス」と自嘲することが多いですが、独自なら独自で中国や韓国が真似のできないものを目指せばいいのだけど、実際には日本が中国や韓国の真似をしようとしている。日本が高度成長期にあった昭和30〜40年代は安売り輸出で大儲けしたけど、今はもうそういう手法は通じないことが判っていながら、そこから抜け出せない。
日本の経営者の方々には、本書を読んで、少しは考えることをして貰いたいものです。
2011年1月13日木曜日
浅井三姉妹の真実 / 小和田哲男 編
NKH大河ドラマの原作に、徳川秀忠夫人であり、淀の方の妹である「江」が主人公の小説が選ばれたせいか、江にまつわる書籍が大量に発刊されていますが、本書もそのブームに乗っかったものですね。まあ一杯積んである中から、一番真面目にこの時代を研究していそうなものを選びました。
主に近江浅井氏についての論文が多く、信長の妹「市」についても色々と書かれています。
複数の方がそれぞれの研究結果について述べられていて、色々な視点からの知識が得られ、この本は買ってよかったなと思います。編者の方の選択が変に偏っていないのがよいのでしょうね。どこぞの国の大手新聞が揃って同じような偏重報道をするのとはえらい違いです。
お市の方が、一般には信長の妹といわれていますが、実際には従妹だったという説があるそうで、興味深かったです。
また柴田勝家には妾腹の男子と養子がいて、難を逃れて生き延びていた話や、浅井長政にも妾腹の男子が二人いて、一人は小谷城落城直後に捉えられて死罪になったが、下の子は落ち延びて後に豊臣家に仕えていたとか、興味深い話が盛り沢山でした。
2011年1月11日火曜日
ハッセルブラッドの日々 / 藤田一咲
中判デジタルバック導入に伴いHasselbladオーナーになったのですが、私は銀塩時代はウクライナ製の似せハッセルを使っていて、本物のHassselbladは初めてなので、参考書として買ってみました。
まあ元々Zeiss好きなので、Hasselbladの資料本も何冊かは持ってるのですけどね。
でもちょっと期待した内容と違っていて、Hasselbladを普通に散歩写真に使う日々のコラム書きをまとめた本という感じです。まあこれはこれで面白いのですけどね。
それにしてもHasselbladを使う人は、スクエアなフォーマットにかなり固執されているのですね。
私は写真の基礎を教わった先生が、「トリミングで初めて写真は完成する」という考え方の人だったので、トリミングには全く抵抗がないのです。
更に十数年ほど前に、当時のHasselbladの社長さんが「写真を掲載する媒体のフォーマットに応じてトリミングして合わせるのが、プロのやり方。スクエアなフォーマットは、どのようなフォーマットに対してもトリミングしやすいから、プロに最適なフォーマットだ」というような(記憶のみに頼っているので、正確には言葉は違いますが、まあ大体こういうような意味の)ことをおしゃっていて、成る程と納得したことがあるのです。が、実際のHasselblad使いの人達からは「ふ〜ん、そういう考え方もあるのか。」とあまりいい反応は得られなかったですね。
まあどの道、デジタルバックはスクエアじゃないので、それに合わせて撮るしかないのですけどね。
2011年1月10日月曜日
きりきり亭主人 / きくち 正太
きりきり亭のぶら雲先生
しかし2巻が平積みなのに、1巻が置かれていなくて、1巻を求めて何件かの書店を彷徨ってしまいました。
内容的には、きくち氏のおせん
金儲け優先主義が蔓延り、伝統を蔑ろにする、物の善し悪しや真贋の区別も付かない連中が増えている中、こういう啓蒙漫画は大切ですね。
先日発売になった2巻はこちら↓
きりきり亭主人 2巻 (ニチブンコミックス)
ぶら雲シリーズの外伝というか別冊というか↓
天上の眼―壺中堂二代目主人物語 (幻冬舎コミックス漫画文庫 き 2-5)
The Essential HEART / HEART
Wilson姉妹のHEARTが大人気だった、70年代と80年代のヒット曲を集めた2枚組のベスト盤です。
EPIC時代のとCAPITOL時代のがまとめられているところに、本CDの価値があると思います。
今聴いても、Annおねーさまの歌声は、ただただ素晴らしい。
曲もいい曲ばかりだし、昔のことを思い出してホロリと来てしまいそう。
BURNIN SKY + その後の2枚 / BAD COMPANY
第一期Bad Companyは6枚のアルバムをリリースしていますが、その後半3枚を買って来ました。
こうやって一気に聴いてみると、1年間に2枚というペースでアルバムをリリースし、大半の日々をツアーで明け暮れるというハードスケジュールに、バンドが疲労していく様が聞き取れてしまうのが悲しいです。
レコード会社とレーベルは、儲けのためにハードワークを強要し、結果金の卵を壊してしまう。70年代の人気バンドはみんなそれで解散してしまっているんですよね。
金儲けしか考えない馬鹿は、今でも蔓延ってますけどね。連中は金を握っているだけで、自分達では何もしないから、失敗は全て他人に責任を擦り付けることができる。そしていつまで経っても同じ事を繰り返すと。
ROUGH DIAMONDSリリース後に、Paul Rogersが脱退した後も、Mick Ralphsが中心になって細々と活動を続けていたようなのですが、全くといっていいくらいに話題にならず。結局は、Bad Companayの魅力はPaul Rogersの魅力といってもいいくらいだったのでしょうね。
しかしPau Rogersも、その後の活動ではパッとしないまま。
ということは、Paul Rogersが歌うMick Ralphsの楽曲の組み合わせが、あの絶妙なエモーションを生んでいたということなのでしょうね。
ディソレーション・エンジェル(紙ジャケットCD&2010リマスター)
ラフ・ダイアモンド(紙ジャケットCD&2010リマスター)
2011年1月9日日曜日
【BMW雑記帳】今週発売の車雑誌は水野氏の話だらけ
ホリデーオートが、3ヶ月連続で掲載の『「3年後のGT-R」を語ろう。』も今月で最後です。水野氏の話も凄いですが、それを余すところなく全て掲載した、ホリデーオートの編集部には敬意を表します。
ベストカーでは、水野氏が3名のGT-Rオーナーと対談した記事が掲載されています。
ザッカーでは、水野氏と3名の歴代GT-Rチューナーの対談が掲載されています。
どちらも面白いです。
特にザッカーの対談をきっかけに、GT-Rのチューニングパーツ開発が活性化し、既に適合を受けている以外のチューニングパーツメーカーからも、適合パーツが発売され、日産ディーラーでチューニングパーツを色々と選んで取付が可能になるかも知れません。
水野氏の厳しいチェックを、チューニングパーツメーカーが受けることにより、チューナーのレベルもより高度なものが要求されることになり、日本のチューニング技術が高度化することになるはずです。
高度化した技術は、GT-R以外の車用のチューニングパーツにも反映されることになるでしょう。
それが日本の他の車のレベルアップにも繋がる...といいなぁ。
それはさておき、ルノー・メガーヌRSが2月から発売になりますが、左ハンドルのみだとか。
ルーテシア&ツィンゴは右ハンドルで、ルノー・スポールの開発者は「RSはイギリスが一番売れているから、左ハンドル以上に右ハンドルの開発に時間を掛けている」と言ってたのに。
ちょっとがっかり。
今週もBMW度0%で申し訳ない。
ベストカーでは、水野氏が3名のGT-Rオーナーと対談した記事が掲載されています。
ザッカーでは、水野氏と3名の歴代GT-Rチューナーの対談が掲載されています。
どちらも面白いです。
特にザッカーの対談をきっかけに、GT-Rのチューニングパーツ開発が活性化し、既に適合を受けている以外のチューニングパーツメーカーからも、適合パーツが発売され、日産ディーラーでチューニングパーツを色々と選んで取付が可能になるかも知れません。
水野氏の厳しいチェックを、チューニングパーツメーカーが受けることにより、チューナーのレベルもより高度なものが要求されることになり、日本のチューニング技術が高度化することになるはずです。
高度化した技術は、GT-R以外の車用のチューニングパーツにも反映されることになるでしょう。
それが日本の他の車のレベルアップにも繋がる...といいなぁ。
それはさておき、ルノー・メガーヌRSが2月から発売になりますが、左ハンドルのみだとか。
ルーテシア&ツィンゴは右ハンドルで、ルノー・スポールの開発者は「RSはイギリスが一番売れているから、左ハンドル以上に右ハンドルの開発に時間を掛けている」と言ってたのに。
ちょっとがっかり。
今週もBMW度0%で申し訳ない。
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