2021年9月22日水曜日

地球温暖化/電気の話と、私たちにできること / 田中 優

私は、二酸化炭素の増加が温暖化の原因だとは思っていない(因果関係が逆)し、温暖化したからといって人類が滅びるとも思っていない(どころかむしろより繁栄する)のですが、私と逆の考えも一応聞いておこうと本書を手に取りました。

結果、最初の章だけで、アホらしくなって読むのを止めました。
欺瞞と嘘と誤魔化しのオンパレードでしたので。

作者は10年前に「このままでは10年後に温暖化で人類は滅びる」という本をだされたそうで、その出版社から「で、10年経ってどうです?」と聞かれて、その言い訳をするために本書をお書きになったのだとか。
色々と言い訳されていますが、まあ見事な嘘だらけ。

1万年〜5千年前の縄文時代は、地球の平均気温は3℃以上高く、海水面は30m高かったのですが、人類は滅ぶどころか、その時期には世界中で高度な文明が起こり、人類が飛躍的に増えています。
そのことを、この方を始めとする温暖化=人類滅亡説の方々は、どう説明するのでしょうね?

因みに、縄文時代が終わった頃から地球は徐々に寒冷化していて、千年前の平安時代からは小氷河期と呼ばれる寒冷期に入っています。
20世紀後半に入って、その寒冷期が終わって、温暖期に向かっているのが「今ここ」ってやつです。

日本語の行間~韓国人による日韓比較論 / シンシアリー

日本語には主語がないとか、表現があいまいだとか言われますが、その言語構造が日本人の性質を形成しているのは間違いなく、それ故に日本語を本当の意味で習得するのは非常に難しいわけです。
日本に生まれ育った我々でも、正確な日本語を話し書けているのかというと、そういうわけでもないですからね。

技術系の仕事をしている上で一番大事なのが、ドキュメントなのですが、仕様や設計の説明を正確な日本語で記述できる人はなかなかいません。
元々、緻密な記述というのが言語構造として大和言葉にはないからです。
それ故、和製漢語とカタカナ外来語のオンパレードになるのですが、用語はまだそれで用を足せても、主語述語の関係が曖昧なままで、例えば「そちらして欲しい」のか「こちらでやりますよ」なのかが文章から読み取れない(どちらにでも解釈できる)書き方が多いです。

通常の話し言葉では主語を言わないので、書き言葉でも主語をすっ飛ばして、それを分かって当たり前のように錯覚するからです。
こういう言語構造を持った言葉は日本語だけで、他にはありません。
SVOC構造が同じという朝鮮語でも、主語を不明確にするような構造にはなっていません。
なので、朝鮮/韓国人と日本人が、話し合って理解できないのも当然なのですね。
#欧米圏の場合も同じことになると思うのですが、そちらは最初から全然別の言語構造と文化なので、日本人に対するのとは別の対応をするので、問題にならないのかも。

いずれにしても、「韓国人も同じ人間だから話せば分かる」と思い込んでいる方は、一度本書を始めとする氏の著書を読んで、自分がとんでもない勘違いをしていることに気が付いてください。