2020年2月10日月曜日

殺戮の罠-オッドアイ / 渡辺 裕之



氏の作品を上梓するペースの速さは、相変わらずですね。
オッドアイ・シリーズの5作目です。
自衛官の定年退職は、国家公務員なので一律55歳定年かと思ってましたが、階級によってちょっとずつ差があるそうで。
尉官が54歳定年だそうですが、早過ぎるんじゃ?いや、体力的にきついからなのかな?

それとは関係なく、主人公は今回も大活躍です。
警視庁の捜査官と自衛隊中央警務隊の捜査官の二足の草鞋を履かされる羽目になっています。
日本のお役所は、縄張り意識が強烈なので、実際にはまずあり得ないことですけどね。
しかし、犯罪捜査に縄張り意識を持ち込んではいけないと思うのですが…何よりも犯人逮捕と犯罪撲滅を目指すべきのはずが、手柄を立てること優先ですからね。
本来なら民事事件で刑事事件にならないものを、無理矢理刑事犯罪に仕立て上げようとし、拘留期間中に立件できなければ別容疑で再逮捕して拘留期間を延ばすなどは、絶対にあってはいけない(欧米先進国だと絶対に裁判所が認めない)ことなのですが、日本の検察はそれを当たり前のように行っていますしね。