2022年3月7日月曜日

死の陰謀-オッドアイ / 渡辺 裕之

オッドアイ・シリーズも、もう7巻目になります。
傭兵代理店とキャラが被っているのが気になっていたのですが、傭兵代理店は海外が舞台、オッドアイは国内が舞台と住み分けができていたはずなのに、今ではオッドアイも海外へ飛び出してしまい、差がますますなくなってきましたね。

まあ、それでも面白くて一気に読んでしまいますが。

共産党中国が東南アジアで進めている一路一帯政策の仕組みについて、述べられているところもあります。
黒海周辺がエライことになっていますが、いつ同じようなことが東南アジアで発生しても不思議ではない状況になってきてしました。
果たしてその時に、我々日本国民は自分の国を守ることができるでしょうか。


ブラックホール / 二間瀬 敏史

ブラックホールの発見の歴史がメインで、ブラックホールとはどういうものかとか、どうやってブラックホールが生まれるのかについては、あまり書かれていませんでした。

面白いのは、ブラックホールというのは先に純粋な思考実験によりその存在を予言され、かなり色々な計算がなされた後に、その存在を観測で確認したということですね。
相対性理論の式から、ブラックホールの存在が予言されてと。
もっとも、アインシュタインはその計算結果を信じなかったそうですが。

数式からこの宇宙の姿が予想できるというのは、ある意味不思議なのですが、この世は物理法則に従ってできており、物理法則は数式によって成り立っているので、当然といえば当然なのですが…純粋な思考実験から生まれた数学と、実際の実験から得られる結果が同じになるこの宇宙という存在が不思議です。