2019年9月3日火曜日

【くるまのおと】マツダ3に試乗しました

5ドアハッチバック(マツダはファストバックと呼んでいますけど)の1.5LガソリンFFモデルです。
グレードはたぶん色々とオプションてんこ盛りのかな?18インチのアルミホイール履いてました。

マツダ3の売りにシートの改善がありますが、乗っている時にそのことをすっかり忘れてましたが、忘れるくらい自然な座り心地だったということですね。
デミオ初期モデルは近距離ではよくても長距離だと左足が痺れてくる、今乗っているのは少しウレタンが硬くて近距離だとお尻の落ち着きがよくない、というちょい乗りと長距離が両立しないのですが、3のシートは両立できているような感じです。
タイヤが18インチだったせいか、ちょっとゴツゴツした感じはありましたが、路面のうねりは伝えて来ずにフラットな乗り心地を実現しています。
この辺りはGベクタリング+になった効果もあるんでしょうし、ボディ剛性のバランスとシートを見直して、振動が伝わる経路を見直した効果でしょうか。

試乗車では、信号停車時のアイドリングストップの停止と開始の振動が殆どなく、反応も非常に早くて、デミオとは雲泥の差だなと思ってしまいました。
マツダ2になったら同じくらいに改良されているんでしょうかね?

外部の音が入らないようにする静粛性も大幅に改善されているようで、外の不快な音が入って来ないようになっています。
が、ちゃんとパトカーのサイレンはラウド&クリアに聞こえるようになっていました。
(たまたまサイレンを鳴らすパトカーに遭遇できたのです)
これはとっても重要なことなのですが、クルマ開発者でも理解してない人が多いらしく、日本で一番売れているメーカーのクルマは、静粛性が非常に高いのですが、緊急車両のサイレンや踏切の警告音も全く聞こえないのですよ。
本当に安全性というのが分かっているメーカーのクルマは、車内の静粛性が高くとも、こういう聞こえなければいけない音はちゃんと聞こえるようにしているものなのです。

ということで、マツダ3はよくできたクルマだと思います。
残念ながら、私の自宅の車庫は全長が4,300mm以下のクルマしか入らないので、マツダ2のフルモデルチェンジを待つしかないですけどね。
#3が全長4,460mmなので、現行で4,065mmの2がモデルチェンジで4,300mm超えることはないはず…だけど4,200mmくらいにはなるか?
##マツダ2へのマイナーチェンジでも、フルモデルチェンジに近い改修が入っているらしいですが…。

【メンテナンス日記】2回目の6ヶ月点検

2回目の6ヶ月点検というと12ヶ月点検か?という感じですが、1年半目の点検です。
1980kmしか走っていないので、今回もタイヤの空気圧が減っていた程度です。
それとワイパーのゴムがヘタっていたので、交換して貰いました。

待っている間に、マツダ3に試乗しましたが、その話は別項で。

星系出雲の兵站-遠征-1 / 林 譲治



新章に突入です。
受け身一方だった戦線が、敵の拠点へと移ります。
本章でもタイトルの「兵站」がしっかりと実行されています。
こういうことをしっかりと理解している人が大日本帝国陸海軍の首脳部にはいなかったらしいですが、戦後の軍隊物の小説、映画、テレビドラマなどでも無視ばかりされているから、理解できないのが普通なんですかね?
戦艦大和建造のジャストインタイムの原形となる計画生産があったそうなので、実行部隊には兵站を理解している人がいたのは間違いないんですけどね。
そういう意味でも本シリーズは貴重な小説なのですが、そのせいか マツダ 心を燃やす逆転の経営 の著者が、こちらの連載で、本シリーズを兵站の参考書として挙げられているくらいです。
単なるスペースオペラ、SF小説などと思わず、メーカーに勤める方々には是非読んで戴きたいシリーズです。

2019年9月2日月曜日

ミトコンドリア・ミステリー―驚くべき細胞小器官の働き / 林 純一



ミトコンドリアを専門に研究されている方による、ミトコンドリアの研究成果を披露されている書です。
初版が2002年なので、もう結構古い本になるのですが、2018年4月に16刷と重版を重ねていますので、これよりもミトコンドリアについて詳しく書かれた書が他にはあまりないということでしょうね。
活性酸素によりDNAが傷付けられて癌になるという偽科学が巷で信じられていて、活性酸素に常に触れているミトコンドリアのDNA異常こと癌の原因、というようにずっと言われていたそうです。
林博士は、厳密な実験を繰り返し、ミトコンドリアが細胞癌化の原因ではないことを証明されます。
核DNAは一つの細胞に一組しかないから、核DNAが傷付いたら即細胞の異常に繋がります。
が、ミトコンドリアは一つの細胞内に何百とあるので、その内の数個が異常を来しても全体としては全く影響がないと。
そういわれたら、確かにそうですよね。
例えば会社組織で、役員会が異常を来したら即その会社の存続に関わりますが、末端の社員の一部が異常を来しても直ぐに他の社員が代わりを務めて正常に戻します。
そういうことを一つの細胞内で行われているんでしょうね。

この書ではDNA操作の実験が最初から最後まで続きます。
最初の方を読んでいて実験の困難さを説明されている項が続いていて「PCR法を使えば簡単にできるんじゃ?」と思っていたら、途中でPCRによるDNAの特定部分を大量増幅する手法が発明された記事が出て来ました。
PCRがまだ発明されていなかったのだから、使われてなくて当然ですね。
にしても、サーファーのマリオ博士の発明は、生物学の世界に正に革命をもたらしたというのが、本書でも繰り返し語られていました。