2006年5月12日金曜日

未来からのホットライン

未来からのホットライン

タイトルから想像できるように、過去への通信を実現して、歴史を改変する物語です。
通信できるのが、その通信機を発明した時点までなので、物語内では最長6ヶ月までしか遡れませんが。
「創世記機械」同様、量子論の謎をうまく利用して、仮想的な物理理論を構築し、過去への通信が本当に実現可能なような錯覚に陥らせることに成功していると思います。
タイムパラドックスの解決も、なかなかうまい論理で解決して...るかどうかは判りませんが、まあ納得できる内容です。


2006年5月10日水曜日

創世記機械

創世記機械

ホーガンの三作目の長編小説です。巨人シリーズではない長編としては初のものだそうで、創元社による訳本の初版が1882年ですから、かれこれ4半世紀前の作品ということになります。
この頃には既に、多次元振動がこの世を構成している素粒子の正体であるという超紐理論があったようですね。本作はその超紐理論のような理論が発見され、それを実用化するお話です。
高次元振動を自由に操ることで、あらゆる場所の断面映像を得たり、任意の場所の物質を消滅させたり、消滅させた物質を任意の場所で再構成したり...。
現実の世界では、未だ超次元の性質を解き明かすところまで行っていませんが、いつの日か「転送!」のかけ声で好きな場所に移動できる日が来るのでしょうか?


2006年5月7日日曜日

【BMW雑記帳】AMG vs M

G.W.は皆さんドライブに勤しまれたでしょうか?私は先週日曜日に2年振りに名古屋のRed Hot Companyに行き、2年半振りにATFとデフオイルを、2年振りにエンジンオイルを交換してきました。
ATFは前回から1Aという高性能タイプにしているのですが、交換直後はダイレクト感があったものの2年半も経つとそれが薄れて来て、アクセルの微妙な動きをATが後輪に伝えてくれなくなって来ました。今回の交換で、また1mm単位のアクセルの動きに車が反応するようになってくれ、非常に楽しいです。

さて、先週お伝えしたように今月のル・ボランとモーター・マガジンでAMGの特集をしています。AMGの工場というかワークショップの報道関係へのお披露目があったらしく、それで同じ時期に特集が重なった模様です。
BMWにおけるM社の位置と、BenzにおけるAMGの位置は、今では同じような所に置かれているようです。以前のBenzは全て自社で取り込んでいて外部の協力を仰ぐということはほとんどなかったんですけど(ポルシェやコスワースへの設計開発委託は例外的ですが)、あまりにも顧客がAMGその他のチューナーへ車を持ち込むことから、とうとうAMGを傘下に収めてコントロール下に置いたのでしょうね。
実際、AMG買収の前には自前のチューニング・ブランド「ナルド」を打ち立てて、チューンを望む顧客へのサービス提供をしたものの、ほとんど話題に上ることなく消えてしまいました。もう既にその時にはAMGというチューニング・ブランドは、メルセデス・ユーザーには絶対的なものになっていましたからね。

傘下になったとはいえ、AMGはM社とは異なりあくまでチューナーでした。M社の場合、ブロックから専用の設計のエンジンで、通常のBMWエンジンとは共用部品はありません。が、AMGはブロックは通常のメルセデスラインアップから流用していました。
が、今度AMGのラインアップに加わったV8 6.2Lエンジンは、ブロックも含めてほとんど全部がAMG専用で、つまりAMGはチューナーからメーカーに格上げされたことを意味します。
この専用ブロックは、量産性が悪いクローズドデッキで砂型を使って作られるため、通常のメルセデスには搭載されることはないと思われます。

しかしながら、M社がシャーシも含めて製造(M3以外はM社の工場で組み立てが行われます)のに対して、AMGはエンジンのみ製造で、シャーシへの組み込みはBenzが行うので、そういう意味ではまだM社やアルピナへ追いついたとは言えないかもしれません。
Benzの首脳陣は、いつになったらAMGが完全なメーカーとして活動することを許すのでしょうね。


SANYO Xacti DMX-HD1



昨年、京セラのコンパクトデジカメSLR-300を購入したところ、ビデオ機能も付いていて面白いなぁと思い、それ以来ビデオカメラを購入したいと物色しておりました。
テープ式のは持ち歩くには重いのと、ちょうど検討を始めた頃にVictor Everio デジタルビデオカメラ・ハードディスクムービー GZ-MC500が発売になり、それがよいなぁと思いながらも、値段の高さに購入を躊躇しておりました。
テープ式が重いといいながらも、どうせ買うならやっぱりハイビジョン対応のSONY デジタルHDビデオカメラレコーダー HDR-HC1-Sの方がGZ-MC500よりも安いしいいかなぁと考えたり、でもHD対応だと編集用にPCもそれなりのスペックのに買い換えなきゃならないし、などとつらつら悩みつつ歳月だけが経っていきました。

そこへ登場したのが今回購入したXactiです。GZ-MC500のCFカード対応ではなくSDカード対応というのが気になったんですよね。SDカードだと基本的に2GBまでしか対応ができないので。
しかしXacti DMX-HD1は4GBのSDカードにも対応しており、HD超高画質でも4GBカードに58分程の記録が可能です。値段も手頃だしよい感じです。


まだ買って1週間なので、あまり使い心地とかはなんともいえないのですが、Adobe Premiere Elements 2.0 日本語版 Windows版で編集してDVDへ落とすのは簡単にできました。
添付のソフトは使おうとしてみましたが、どうも使い方がよく判らない(苦笑)編集してDVDへ落とすような機能はついてないような感じが...。
それとHD画質のまま鑑賞しようとすると、現在使用しているPC(P4 1.6GHz HT + 1GBメモリ)では性能不足のようで、再生中に駒落ちが頻繁に起きます。まあこれはXactiのせいではないんですけどね。
HD画質をまとも活かそうと思ったら、倍以上のスペックが必要みたいです。夏頃を目処に3GHzのDual Core搭載でメモリ2MBにしないと駄目でしょうねぇ。でもどうせならIntel Power Macが発売されてからにしたいですが。
レンズの焦点距離が35mmカメラ換算で38-380mmで、x0.6倍ワイドコンバータ装着で22.8-228mm換算になるのですが、人を会話しながら撮影しようとすると10mm換算くらいの焦点距離が欲しくなりますね。スチルだと縦位置というのがあるんですが、ビデオだとモニタが横位置固定だから横長画面のまま撮影しないと変になるので。
まあ無理してワイド画面で撮影せずに4:3の通常モードで撮影すればよいもかもしれませんけど。でもそうするとHDの意味ないし(笑)
いずれにしても、2年前にSONYやVictorが30万円台のハイビジョン・ビデオ・カメラを発売したと思ったら、昨年は10万円を切る値段で小型ハイビジョン・ビデオ・カメラが登場し、今年はこのXacti DMX-HD1の登場と、驚くべき速度でHD画質のビデオカメラの小型化が進んでいますね。
この調子で行ったら、数年後には携帯電話にハイビジョン・ビデオ・カメラ搭載機種が登場しそう (^-^;;;