2014年12月1日月曜日

日御子 / 帚木蓬生





邪馬台国の卑弥呼の時代を中心とした物語です。
倭語と漢語や韓語との通訳である使譯が、代々その半生を子孫に伝え語る形式で構成されています。
帚木氏はお医者さんで、これまでは医療系の小説を書かれていたと思いますが、歴史小説を書かれるというのがちょっと意外でした。
かなりの長編ですが、面白く読み進められました。
時代考証的にどうなのかな?という点もなくはないですが、中国側の歴史は史実がちゃんと残されているので、そう外れてはないのかなとも思います。
漢から魏になるタイミングと、邪馬台国が朝貢するタイミングが、非常にジャストなタイミングで行われたと書かれていますが、中国側の史実は間違いないし、朝貢した年も記録に残っているので、事実なのでしょうね。
それを考えると、本書にあるように日御子(卑弥呼)の霊能力というのは実際にあり得たとしても不思議ではない気がしてきます。

インターステラー

インターステラー公式サイト (動画再生がいきなり始まります)

かなりガチなハードSF映画というのと、連れが「アン・ハサウェイを見たい」というので、観に行って来ました。
新聞の書評に「フィルムで撮影した」という話も載っていたので、それも興味がありました。
SF映画ですが、親子の愛情も描いたヒューマン・ストーリーでもあり、最後の方は観ていて涙が出て来てしまいました。
(連れはほとんど豪泣きでした)
SFマニアでも満足できる理論構築もちゃんとされていて、でもSFマニアでなくとも楽しめるように創られています。

ストーリーも構成もよくできています。
上演時間が3時間近くもあるのですが、そんな長さを感じさせないくらい展開がしっかりしていて飽きる暇がなく、でも観てる方が疲れるようなスピード展開でもなく、うまさを感じましたね。
監督のクリストファー・ノーラン氏のこれまでの作品を、私はほとんど観ていないのですが、こりゃこの人の作品はちゃんと観ないといけないなと思いました。

フィルムでの撮影のせいか、画質が最近のデジタル・シネマで撮影されたガチガチな質感とは異なり、目に優しい柔らくて緩やかな階調再現で綺麗でした。
デジタル処理でコントラストと解像感を上げた画像は、ぱっと見はよくても、最後まで見続けると疲れてくるんですよね。
デジタルでもちゃんとそれなりの処理をすれば、こういう目に優しい観やすい画質にできるんだけど。

兎に角、この映画はお薦めですわ。

【iPad Air】iPad2破損に付きiPad Airに

破損したiPad2と購入したiPad Air

3年間に亘ってiPad2を愛用していて、iOS8になってからSafariでのWeb閲覧が劇遅になり、そろそろ買い換えかなぁと悩んでいたところ、手を滑らせてiPad2を落下させてしまい、液晶ガラスとベゼルが無残な姿に。
そんな状態でも動いているんですけどね。

落としたその日、昼から日本橋による予定があったので、ついでにiPad系の中古の値段を何店かで確認して来ました。
既にiPad Air2の中古品が売られてたりしますが、新品と大して変わらない値段だったりするし、色々と悩んでパフォーマンスと値段のバランスが一番よさそうな、Apple Storeの整備品のiPad Air WiFi 16GBにしました。
しかし、Airって新発売の時から言われてたみたいですが、液晶が右側が青み掛かっていて、左は黄色み掛かっている、という今までにApple製品ではあり得ない不具合があるんですねぇ。
何か色に違和感があるなと思ったら、そういう状態で、ググったら出て来るわ出て来るわ、苦情の嵐。
整備品でも直ってなかった。のか、そういうクレームが来て交換したのを、再度売ってるか。

Retinaディスプレイは文字は綺麗だし、写真も綺麗なんだけどねぇ。
ちょっと残念な結果に。
まあWebサーフィン(死語)するだけだから、気にしなければ気にならないですが。

後、気になったのがガラス面をタッチしたときの感触ですね。
なんか妙にペコペコした触感なんですわ。
iPad2は分厚いガラスの感触でしたけど、Airは薄くてペラペラしたガラスの感触。
タッチする度にペコンと凹む感触が返って来ます。
iPhone系でもこんな頼りない感触はなかったですね。
色々とコストダウンを図ったのが徒になったんでしょうか?

64bit CPUのパフォーマンスは素晴らしくて、Safariの描画速度は呆れるくらいに速いのですが。