2020年12月2日水曜日

本能寺消失 信長秘録 / 井沢元彦

井沢氏の小説はかなり久しぶりです。
歴史の解説書というべきか、逆説の日本史や世界史に掛かりっきりで、本業の小説はあまり書かれていなかったような感じで。
#某大型書店では、逆説シリーズは歴史研究のコーナーではなく、時代小説のコーナーに置かれていたこともありましたが(笑

といっても、新作というわけではなく、1997年に発刊された小説を、加筆修正・改題しての発刊なので、過去作品の改訂版ということですね。
なので、基本的には、氏が以前から本能寺の変について推測されている内容を反映したものになっています。

本能寺の変の黒幕は誰か?
本作での氏の推理は、真実に迫っているように思います。


見えない宇宙の正体 ダークマターの謎に迫る / 鈴木洋一郎

 帯に「解明まであと一歩」とあるから、かなり分かって来たのかな?と思いきや、全く以て分からん!という方がいいような内容でした。
とはいえ、これまで色々と候補に挙がっているもので、該当しそうなものがない、というのは前進といえば前進でしょうか。

ダークマターで不思議なのは、物質の5倍以上存在し、重力が働くのであれば、我々の住む地球を構成する8割方はダークマターであって然るべきだと思うのですが、太陽にしても地球にしても他の太陽系内の惑星にしても、物質100%でダークマターは含まれないようです。

最近、ダークマターを含まない銀河が発見されたそうですが、何でも近くの巨大銀河の重力でダークマターだけが引き寄せられてなくなってしまったんだとか。
重力で移動するけど、物質と結合するとかは全くないってことですかねぇ。

どうにも訳が分からん挙動をするよなぁ…。