2022年10月27日木曜日

コロナワクチン 失敗の本質 / 宮沢 孝幸, 鳥集 徹

ウィルス専門学者の宮沢博士と、ジャーナリストの鳥集が対談形式で新型コロナウィルスとワクチンについて語る本です。

mRNAウィルスは新しい方式のワクチンなので、まだ実績に乏しく、それをいきなり世界的なレベルで試すというのは、全人類は実験台にしているようなものなのですが、そもそも新型コロナウィルスはそんなことする必要があったのか?というのもあるんですよね。

しかし残念ながら、日本では完全に政府官僚レベルからの利権になってしまって、様々な補助金とかを含めて、一度走り出してしまったものをやめられない状態に陥ってしまっています。
日頃から出鱈目な情報を流し続けている報道機関や、ウィルスの知識がないのに専門家を名乗る医師などが、利権を背景にいい加減で不確かな情報を垂れ流し続け、民衆を洗脳し続けていると。

私も一応ファイザー製のワクチンを3回打ちましたけど、効果があるのかどうなのか。
今流行しつつあるオミクロン株には、効果ないのですが、重症化を防ぐとかなんとかいって、大量に購入したワクチンを消費しないといけないから、必死で打たせようとしてるわけで。
なんかなぁ。それこそ税金の無駄じゃね?

 

時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体 / 岡村 均

体内時計とか腹時計とか言いますが、生物の身体には時間を測る仕組みがその割っています。
その時計がどうやって動いているかを、遺伝子レベルで研究されている方による、仕組みの解説です。
なかなか興味深かったですが、結局は規則正しい生活を送るのが一番みたいですね。
日が昇ると共に起きて、日が沈むと寝るのが一番のようです。
現代の日本ではまず無理な生活ですけどね。冬季などは定時が終わるのが、日没後なので。


2022年10月25日火曜日

QED 憂曇華の時 / 高田 崇史

今回は色々と埋め込まれていて、感想の書きようがないなぁ。
神功皇后についてのお説は、ごもっとも、というしかないですが。

海神に関しては、どうなんでしょうね。子音落ちとかは確かによく起こりがちですが、それを根拠に似た発音のものを全て同一視するというのは、私的にはあまり納得いかないのです。


荘園-墾田永年私財法から応仁の乱まで / 伊藤 俊一

荘園の歴史を紐解き解説している書です。
かなり詳細な記録が残っているようで、具体的な荘園の場所、管理をしている人や所有している人達の名前が、ずらずらと出てきます。
これだけの古い記録がちゃんと残されているというのも、世界的にみても日本くらいなんでしょうね。

さて荘園ですが、中学の歴史教科書に書かれているのは、上辺だけというかほとんど嘘みたいなものなので、頭の中から消し去ってください。
奈良平城京時代や京都平安京時代の貴族を、戦後の共産主義かぶれが中世欧州の貴族と混同して思い込みで決めつけたものなので、まるっきり検討違いです。
荘園制度は、貴族が富を独占するためにあったと思われてますが、実際には税収入管理から生じたシステムで、時代によって細かくシステムが変わっていっており、本書を読むとその敬意の複雑さに頭が痛くなるくらいです。
こんなややこしいものを、きちんと整理して解説されている著者には頭が下がる思いです。

庶民が一方的に支配されていたわけではないことが、本書を読めばよく分かります。
しかし、口分田制度が崩壊したのは、あまりにも上手く行きすぎて、人口が急激に増えたために口分田が足りなくなったから、というのは初めて知りました。
人口が増えるのは、国民が安定して食べていけ、安心して暮らせるからなんですよね。
そういう意味で行くと、日本の歴史上、長期的に人口が減り続けているのは、現代が初めてで(戦争とか飢饉災害で短期的に減ったことはあっても、10年単位の長期的に見るとずっと一貫して増え続けていた)、今の日本の政治がどれだけ酷いかということの証でもあります。