1月下旬にニューズ出版から発行予定の「ハイパーレブインポート BMW E36/3シリーズ」というムックに、本サイトが紹介されるようです。発売されたら皆さん買って見て下さいね。どういうムックかは、私もまだ知らないんですが(笑)
とある雑談サイトで、”日本の車メーカーのように「見せかけの安全性」だけに”と書いたら、えらいフレームになりまして(苦笑)。そこはコンピューターのプログラムに詳しく、そっち方面の「安全性」には詳しい人達ばかりなのですが、そういう人達でも車の安全性についての考え方とか知識は普通の人と変わりないんですね。どちらも「常に未知の危険性がないか注意を払い、見つかった場合は速やかに対処しなければならない」という点では同じなのですが。
ほとんどの方がマイクロソフト社製のOSとアプリケーションプログラムをお使いだと思います。MS製の製品は見掛けの利便性を追求しており、安定性やセキュリティはほとんど無視されています。ウィルスの被害に遭っておられる方も多いと思いますが、MS社はセキュリティホールを防ぐことにもあまり熱心ではありません。
UNIX系のOSでは、安定性とセキュリティに重視を置いており、未知のセキュリティーホールを探す努力を常にしており、発見された場合の対策も迅速に行われます。
これって、ちょうど日本車メーカーとドイツ車メーカーの安全性に対する態度と同じなんですよね。
既に書いた通り、ドイツでは各メーカーが実際の事故を常に調査し、自社の製品に危険性がないに注意しています。問題があれば、次期モデルはもちろん、次年度モデルに反映され、危険度の高いものはリコールまで行われます。衝突安全試験を始め、安全性を確かめるための試験項目とその基準は、ドイツでのこういう調査から生まれているものです。シートベルト、エアバッグ、チャイルドシートもドイツで生まれたものです。
対して日本では、法令で試験を義務づけられてからとか、消費者が騒いだ後、ドイツの真似をして対処しているだけで、未知の安全については何も考えていないのに等しい状態です。
衝突安全性試験で、最近の日本車は高い性能を上げていますが、こういう目に見える、つまりカタログで謳いやすく消費者にアピールしやすい項目の対応は、日本のメーカーは優秀です。しかし、問題はそれで満足してしまい、実際の事故ではどうか?がないことです。
OSで言えば、こういう試験は過去に見つかったセキュリティーホールに対する耐性試験を行っているようなものです。「セキュリティパッチは全て当ててあるから安全だ」というのは過信であり、正しいセキュリティに対する考え方ではないことは、すぐ理解できると思います。ならば「衝突安全性試験で高い性能を誇っているから安全だ」というのも、同様に過信であり、正しい安全性に対する考え方ではないです。
もちろん、ドイツ車に乗っているから安全だ、というのも過信ですね。