2002年5月19日日曜日

【BMW雑記帳】国産車の常識、BMWの常識

以前ここでご紹介した、こもだ氏著「BMWの運転テクニック2002」を再読していたのですが、色々と為になるTIPSが満載です。皆さんも是非買って読んで下さい。
で、この本でも「BMWの場合は」とか「BMWでは」というフレーズがよく登場します。国産車に長年乗っていて、BMWに乗り換えた方達がよく勘違いするのですが、国産車でXXだったからというのはBMWには通用しないことが多いです。国産車で流行っているチューニングをBMWに施してもよくならないところか、改悪になることも多いです。これは車の造り方に対する基本姿勢の違いから来てるものなのですが、その点を理解すればそう不思議なことでありません。
例えば、国産車だと点火系を弄るとなるとまず最初にプラグコードを考えますが、BMWを初めとする独逸車では、余程の高性能のものを入れない限り意味はありません。国産車の点火系はコスト重視で、あまりいいのが付けられていませんから、それなりの性能の市販品にするだけで、かなりの改善効果があります。が、独逸車の場合は元々性能のいいものを入れており、国産車のアフターパーツ並の性能があります。ですから純正品とアフターパーツの差がでないのです。
走りに関係する部分は大抵そうですし、シャーシの剛性を上げるために色々とやるのもあまり意味がないです。E36はBMWの中では剛性感が低いと言われていますが、それでも同年代の国産車よりは遙かに高い剛性があります。これは日産がR34 GT−R開発時に、実測して確認しているということなので、間違いないでしょう(笑)あの鬼のような剛性のGT−Rが、E36 M3の剛性を目標に造られた、と言えば十分でしょう。
よくBMWは壊れやすいという話もあるのですが、機関関係やシャーシ関係は国産車より丈夫です。凄くしょーもないところが壊れるんですけどね。リアのブレーキランプが切れやすいとか、パワーウィンドウのプラスチックス・ギアが割れやすいとか、エアコンが(デンソー製なのに)壊れやすいとか、ね。
ATが壊れるという話も多いですが、極初期のZFのATは別として、E30以降のATは壊れないようです。壊れたという話も出るんですが、そういう場合は走行距離が15万kmだとか20万kmとかなんですよね。エンジンやシャーシは20万kmを超えても全然問題ないので、ATが先に逝ってしまうのですが、国産車だとATの前にシャーシやエンジンがボロボロで駄目になるので、ATが壊れるということがないだけです。
ということで、BMWを触る場合、国産車の常識は通用しないことに留意して行って下さい。

ポートレートはアップだけ?

先週は着物の撮影会をしていました。普通のポートレートと違って、着物の撮影の場合は、やはり着物を生かした撮影をしたいものですね。にも関わらず、モデルさんが美形だったこともあり、ついついみんな顔ばかりを撮ってしまうようです。
水着やヌードの撮影会なのでも、何故か身体を撮らずに顔ばかり撮っている人が、結構います。勿体ないですよね、そういうのって。顔だけしか撮らないのなら、参加費の高い水着やヌードの撮影会に来る必要などないわけですから。
顔ばかり撮ってしまう理由の一つは、背景処理がいらなくないことがあると思います。アップだけなら、はっきりいって、何処で撮影しようと一緒なんですよね。それと手や足などの処理がいらない、つまりはポーズを付ける必要がない、ということもあると思います。アップだと撮る人の腕の差が出にくいわけです。モデルの顔の善し悪しと表情の善し悪しだけが勝負になりますから。
まあ本当はキチンとしたアップを撮るのって、非常に難しいんですけど、モデルが慣れているといい写真を撮らせてくれますから、気が付かないでしょうね。まあいずれにしても、今まで撮ってきたモデルの子に言わせると「顔ばかりじゃなく身体もちゃんと撮って欲しい」ということなので、ちゃんと全身も撮ってあげましょう。