2001年9月9日日曜日

被写体と背景の露出差の大きい場所を探す

ポジフィルムのラチュードは大体5EVです。ネガの場合は、フィルム自体は10EV程ですが、プリントで再現できるのはその内の5EVです。
これはどういうことかと言うと、ある露出値で撮影するとき、反射式露出計の測定値が設定された露出値より2.5EV以上明るい部分は全て真白になり、2.5EV以上暗い部分は全て真っ黒になる、ということです。この辺は言葉で説明しても判りにくいので、フィルムのラチュードと露出について書かれた書籍を探して読んで見て下さい。
で、まあ単純に言えば、背景を選ぶ時に、被写体よりも凄く暗い所を背景にすれば、背景は真っ黒になって黒い背景紙を使って撮った様になります。被写体よりも凄く明るい所を背景にすれば、背景は真白になって白い背景紙を使って撮った様になります。もっとも、背景が明るい場合は、光の回り込みでハレーションやフレアが出ることがありますので、明るすぎる場合は注意が必要ですけどね。
またストロボを使って、被写体だけを明るくしてやって背景を暗く落とす、という手法もあります。
逆に言えば、常に被写体と背景の明るさを、反射式の露出計で測って、露出差を認識しておく必要があるんですけどね。


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