2002年8月4日日曜日

【BMW雑記帳】ブレーキパッド

今月の雑誌はくるまにあがE36特集をしている以外は目立ったBMW関係の記事はありませんでしたね。どこもベンツの新型Eクラスとエンツォ・フェラーリの記事で一杯です。

色々とありまして、1ヶ月もコラムを休載してしまいました。楽しみにされていた方がどのくらいおられるか判りませんが、申し訳ありません。

さて、国産車からBMWに乗り換えた方々が一番に気にされるのが、ブレーキダストによるホイールの汚れですね。「粉のでないパッドはありませんか?」というのがFAQですね。このネタをFAQに追加しないといけないですね(笑)
ここで勘違いして欲しくないのは、あのブレーキダストはパッドから出ているのではない、ということです。あれはローターの削り滓なんです。ホイールに付着するダストは、ローターから削れた鉄分が、ブレーキングの熱により溶けた状態で飛び、ホイールに到着したときに一気に冷却され張り付くのです。パッドは主にアルミやセラミックスですが、こちらはホイールに達する以前に空気で冷却されるため、ホイールには付着しません。
ということはローターを削らないパッドにすればいいわけですが、削らないということは摩擦係数が低いということで、要は効かないということですね。
じゃあなぜ国産車は粉が出ないかといえば、単純にブレーキが効かないからです。パッド自体も摩擦係数の低いものを使ってますし、ローターも錆にくさを優先してステンレスが主に使われています。BMWやドイツ車のブレーキローターは鋳鉄ですので、すぐに錆ますね。
ということで、粉を出さずにブレーキを効くようにするには、現在の技術では(コスト的に)不可能なのです。コストを度外視すれば、ステンレスのローターに摩擦係数の低いパッドを6ポッドのブレーキに付けて、さらにそのブレーキを1ローター当たり2〜3個配置するとか、カーボンブレーキを使うとかという手がありますけどね。


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