CGに連載の「クルマはかくして作られる」が今月で終了になります。最終回は「エンジン」組み立て工場ですが、記事の中身は10年近く前に廃刊になったモーターファンに連載されていた「兼坂弘の毒舌エンジン評論」のことばかりが書かれています。よその雑誌の宣伝をあんなにしてええんかい!と突っ込みたくなりますが、とっくの昔に廃刊された雑誌だからいいのかな?(笑)
ま、それはさておき、兼坂氏の連載は私も大好きで、毎月それを楽しみにモーターファンを買っておりました。当時ターボ大好き人間だった私は、この連載で日本車のターボエンジンはとんでもないインチキであるということを知りました。知りながらRB20Tを乗せた車を衝動買いしているんだから、アホとしかいいようがありませんけど(爆)。
私がターボエンジンが好きなのは、単純に熱効率が高い=燃費がいい(はず)というのが理由なんですけどね。実際のターボエンジンは、過給することによるデメリットや、排気ガスでタービンを回すことのデメリットを誤魔化すために色々と小細工をしているわけです。どういう小細工かを知りたい方は、兼坂氏の連載をまとめた「究極のエンジンを求めて」を購入して読んでみて下さい。と思ったら、廃刊みたいですね....こんな名著が廃刊とは。
兼坂氏の評論を読んでいて思ったことは、エンジン屋さんはあくまで機械屋さんなんだなぁ、ということです。音響工学を学び、その関連で流体力学を少し囓った目から見ると、エンジン屋さんは流体力学を知らないのではないか?と思うことが多々あります。吸排気系の設計を見ていると、空気や排気の流れを考えてはいるけど、流体力学的にみると違うのでは?と思うことが多いです。特にターボエンジンのはね。ターボエンジンの排気系で、これだ!と思えるようなのは、ポルシェ944とターボ時代のBMWのF1エンジンくらいでした。まあF1のターボエンジンは、大体優れた排気系をしていたと思います。逆に言えば、そういうのを作っていながら、市販車に応用できなかったのは何故なのか不思議なのですけどね。ホンダやBMWのように、市販車でのターボを一切止めたのなら判りますが。(BMWはディーゼルターボはありますけどね)と、考えてみれば、ターボ時代のF1を戦ったメイクスはみんな市販車でもターボを止めてるかな?
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