講談社文庫刊 藤木 稟 著
近未来SFです。遺伝子と電脳空間がテーマになっています。DVDで似たような近未来社会を舞台にした「GATTACA」を見たところなのですが、内容的には全く違っています。
完璧な遺伝子を持つ「新しい人類」が誕生し、遺伝子はそこで進化を止めてしまうというのが、メインのテーマになっています。遺伝子に目標があるのか、究極の遺伝子というのは存在し得るのか、は非常に気になるところですが、アイデアとしては非常に興味深いです。
ストーリは非常に面白いです。モーゼの話を絡ませているのですが、ストーリには直接的には関係なく、そんな話を挿入する必要があったのかが気になるのですが、メインのストーリは素晴らしいできです。分厚い本にも関わらず、一気に読んでしまいました。
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