早川書房刊 ジョージ・アレック・エフィンジャー著
カバー裏の作者近影がアラブ系の姿だったので、アラブ人のSF作家とは珍しいなと思い買ったのですが、作者は生まれも育ちもアメリカ合衆国でした。物語の舞台もイスラム教圏のとある国なので、訳者あとがきを読むまですっかり騙されていました。アラブ系アメリカ人なのかも知れませんが、その辺りは書かれていませんし。
タイトルからすると重力ものの宇宙SFかと思いきや、内容は全然重力に関係なし。近未来SFなのですが、SFスタイルの探偵物という感じです。
ストーリそのものは非常に面白いです。アラブを舞台にして、イスラム教徒の日常についての詳細な記述も目新しく、興味深く読めました。発表当初からかなりアメリカのSF界では絶賛されていたようですが、さもありなんと思いました。
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