創元SF文庫刊 ジェイムズ・P・ホーガン著 内田 昌之 訳
イマニュエル・ヴァリコフスキーの「衝突する宇宙」を下敷きにしたSF小説です。ホーガンの著書は、かなり前に読んだような気もするのですが、定かではありません。
人は自分の信じる常識を崩されそうになるとどのような手段に出てもそれを守ろうとする、というエゴイズムが現代の学会を支配している姿も同時に描いています。
これまでの人類の歴史を振り返ればすぐ判ることなのですが、その時の常識というやつは、その後に非常識となっているのです。そういえば、昨晩観たMIBでもKがまだ普通の刑事のJに、そういう台詞をいうシーンがありました。昔は地球は宇宙の中心だった。昔は地球は平面だった。
この小説が何を語ろうとしたのかは、読む方それぞれの判断によると思いますが、常識とは儚いものなのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿