2004年9月12日日曜日

江戸の殿さま 全600家 --操業も生き残りも大変だ

講談社+α文庫刊 八幡 和郎 著
タイトルの通り、江戸時代を中心とした各藩の殿様600家の系譜を調べた、歴史研究書です。資料としてはかなり有益なものだと思います。
それにしても江戸時代でも、藩の領主の移動っていうのはかなり頻繁に行われていたのですね。全く移動がなかった家の方が珍しいです。跡取りがいなくて断絶になった家も多いし、養子を貰っている家も多いです。
しかしこの養子が、同じ血縁から貰うならまだ家の相続というのは意味があると思うのですが、全く関係のない血筋から養子を貰うと、「当家は甲斐源氏の流れを汲む...」などというのが意味のないことになってしまいますからねぇ。まあまずはお家が続くことの方が大事だったのでしょうから、それでよかったんでしょうね。江戸時代も半ばになると、源氏だ平家だというのは関係なくなってしまったのでしょうね。


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