ハヤカワ文庫SF刊 ロバート・J・ソウヤー著 内田 昌之 訳
並行宇宙とネアンデルタール人を扱った物語です。
量子計算機の誤動作というか予想外の動作から、異なる宇宙が繋がって....というありがちなストーリではありますが、内容は一味も二味も他とは違っていて、楽しめる内容になっています。
量子力学の同時並行存在という問題は、以前から興味はあるけど、それを証拠立てるものは量子力学上の実験のみで、実感としては湧かないのですよね。超ひも理論で、この宇宙は13次元かそれ以上の多次元からなっているが、我々が通常認識できる3次元を超える次元は、電子よりも小さい領域でしか見えないとかで、我々が実感できるものではないことと似ているかも知れません。
ネアンデルタールの問題も、これまで読んできたSF小説の中でも、色々と取り上げられて来ているのですが、我々クロマニヨンよりも容量の大きな頭脳を持っており、身体も強固で力強かった彼等が、何故滅びたのか?非常に興味があるところではありますが、たぶん永遠の謎なのでしょうね。
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