文春文庫刊 瀬名 秀明 著
ロボットの現実を描いた、近未来小説の連作短編集です。
一貫して「アトム」が語られているのですが、アトムのイメージが現実のロボット開発を阻害しているのではないかという説には賛同できます。
女優の顔と体型を写したアンドロイドをテーマとする編の中で、すぐにネットでSEXの相手をするアンドロイドが開発されるかの噂が流れる、という描写は実際に起こり得ることでしょうね。
でもSEXの相手をさせるのには、金属骨格と電気アクチュエータで作られたアンドロイドでは、重すぎて人が潰れます。有機体ベースのでないとね。それにそういう高度な機能を持ったアンドロイドが、一般人にも購入できるようになるのはまだまだ後100年以上は掛かるでしょうね。
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