2005年10月9日日曜日

【BMW雑記帳】メーカー再編成

今週はBMWネタではありませんが。
先週、朝刊を読んでいたら「ポルシェがVWを子会社に」という見出しが目に入りました。見た瞬間は逆じゃないか?と思ったのですが、記事を読んでいくとポルシェがVWの株式の20%を取得するということです。
ベントレー、ランボルギニー、ブガッティと、次々に高級ブランドを傘下に収めているAUDI/VWグループですが、意外にも台所は火の車のようですね。AUDIもVWも、売り上げ好調だと思っていたのですが、実際には売り上げも利益も落ち込んできているようです。
それ以上に問題なのが、VWはVW法というドイツの法律に守られており、VWの株式を大量に取得しても経営権を握ることができないようになっているそうなのですが、EC連合から違法であるとして撤回を求められているそうなのです。
VWはポルシェに車の開発や設計の委託をかなり頼んでおり、VWの経営権がどこかに移った場合ポルシェの売り上げが激減する恐れがあるため、それを防ぐために株式の大量取得を行うようです。
それにしても、ちょっと前まで瀕死だったポルシェが、それ程の大量の株を購入できるほどの余裕ができたというのは、凄いですね。ボクスターとカイエンのヒットのお陰でしょうけど。


逆に瀕死のGMは、富士重工の株を売って、少しでも稼ごうとしているというニュースが飛び込んできました。売り先はトヨタというのは、他にそれだけの大量の株を買える余裕のあるメーカーがないからでしょうね。
GMグループのラインアップの中でも富士重工の車種は特異で、プラットフォームやエンジンの共有化が図れず、株式を所有していてもコストメリットが図れないのですから、遅かれ早かれ買い手があればすぐにも売りたかったでしょうね。
しかし買ったトヨタにしても、プラットフォームやエンジンの共通化は図れそうにありませんし、富士重工をどういう風に扱うつもりなのでしょうか?
一応は、アメリカでの製産を拡大するために、富士重工のアメリカ工場を利用するとのことですが。
更にGMの部品製造子会社であるデルファイが破産宣告をしたそうです。親会社の売り上げが激減していますから、それに伴ってデルファイの売り上げも激減していたのでしょうね。
デルファイと同じくフォードの部品会社であるACデルコは、フォードの依存率を下げて生き残りを図っているようですが、デルファイはそういう方策を採らなかったんでしょうか?
今後は、デンソー、ボッシュ、ACデルコが、自動車部品のシェアを取り合うことになるんですが、果たしてボッシュとACデルコがどこまで頑張れるのか。
デンソー一人勝ちになったら、それは即トヨタの一人勝ちを意味します。なにしろデンソーはトヨタの子会社なので、一番新しくて一番いい部品を一番安い値段でトヨタに売るわけですから。

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