2005年11月8日火曜日

ディール・メイカー

詳伝社文庫刊 服部 真澄 著
キャラクターで成り立つ企業を舞台にした、経済サスペンスです。まあ読めばすぐ判りますが、ディズニーを元にしています。ディズニーという会社は、ウォルト・ディズニーが想像したキャラクターのみで存続している、といっても言い過ぎではないですし、キャラクターの著作権が切れてディズニーの経営が成り立たなくならないようにと、数年前に著作権の権利期間を延長した所謂ディズニー法がアメリカ合衆国で成立したほどです。恐らく十数年後に、ディズニー・キャラクターの著作権の期限が近づくと、再度延長されるのでしょうね。
この物語は、その著作権の所有権を逆手に取った企業権力争いがテーマです。
後書きで著者も述べていますが、果たして著作権者の死後にも長年権利を存続して、その著作権を所有しているだけの人に多大な利益を与える必要があるのか?という疑問には同意できます。


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