2006年2月19日日曜日

鬼の帝 聖武天皇

PHP文庫刊 関 祐二 著
聖武天皇といえば、奈良の大仏様を建立したことで有名ですが、天武天皇系最後の天皇であることも有名です。
本書は天智系を廃退して天武系に皇位を移し、天皇を操り人形とした藤原氏と、その支配から逃れて天皇としての権威を取り戻そうとした聖武天皇の対立という構図で、語られています。
藤原氏が百済王子 豊璋であるというのが著者の持論ですが、天皇家が百済と深い繋がりを保ち続けていたことを考えると、ちょっと違うのではないかという気もしますが、鎌足と豊璋の登場する時期が重なっていない(鎌足が記録に残っている時期は豊璋が行方不明で、豊璋が活躍している時期には鎌足が不明)なことから、可能性は高いです。
��私個人としては、同じ理由で、豊璋=天武天皇ではないかと考えていますが。
それはさておき、聖武天皇という人も謎の多い方で、都をあちらこちらに遷都ばかりしているのですが、この理由が不明だとか、とにかく不可解なことばかりです。

鬼の帝 聖武天皇の謎


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