2006年3月19日日曜日

【BMW雑記帳】取り付け剛性の善し悪し

さて、先月から特選外車情報F・ROADで連載が再会となったT中研ですが、今月はB/Cセグメントの小型車一気乗りを行っております。
BMWからは130iMとMINI COOPER S JCWkitがエントリーです。
どちらもボディ剛性の高さと共にシート、ハンドル、ペダルの取り付け剛性の高さを盛んに褒めています。VW Polo GTIも同じ理由で褒めてますね。
シートは座り心地を評価されることは多いですけど、レールやフレームの剛性とか取り付け剛性について語られることはほとんどないですよね。ハンドルも握り心地や回した感触はうるさく言われますが、ステアリングそのもの剛性や取り付け剛性の高さについては誰も言わない。ペダルなんて踏みやすい配置については言われますが、ペダルの剛性なんか誰も気にしやしない。
しかし実際に運転する上で、これらの剛性は非常に大切です。まあ判る人は判るんですが、残念ながら世の中の大半の人にとってはどうでもいいことなんですよね。なので、国産車では一部のスポーツモデルを除いては、こういうことはいい加減で手が抜かれています。コストダウンという名目で。
けど、ドイツ車の場合はベーシックモデルでも手を抜かずにきっちりと作り込まれています。BMWでも116iと750iLで、こういう剛性は同じ基準で作られてますし、同じシリーズなら最低価格のモデルと最高価格のモデルでは、同じシートレール、同じステアリングポスト、同じペダルで、単体剛性も取り付け剛性も同じです。
ほとんどの日本人はふにゃふにゃした感触の国産車のステアリングやペダルに慣れているから、こんなもんだろうと思わされているんでしょうけどね。ユーザーが文句を言わないから、メーカーも改善しない。免許取り立ての初心者は安い国産車から始めるから、ふにゃふにゃの操作感に慣らされてしまう。という悪循環。
一度ドイツ車に乗って、その剛性感を知ってしまうと、元に戻れなくなるわけですわ。


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