ダイムラー・クライスラーが赤字転落したそうです。このため大幅なリストラを計画中とか。
元々高級車しかなかったラインアップに、190E(そしてその後のCクラス)を追加し、更にはスマートやAクラスと拡大路線を目指し、クライスラーと合併してプラットフォームの共通化による量産効果を狙ったものの、裏目に出てしまっているようですね。
世界の車メーカーで、利益がちゃんと出せているのはトヨタとBMWくらいなのですが、トヨタのフルラインアップ戦略が成功しているから、他のメーカーもそれを目指しているのでしょうけど、残念ながら合併による規模拡大で成功しているメーカーは今のところなさそうです。
BMWも今は好調ですけど、ラインアップの拡張を狙ってRoverを傘下にした時は、BMWの利益をRoverが食いまくって、とうとう手放すことになりましたしね。プラットフォームの共通化も、FRのみのBMWとFFのみのRoverでは、ほとんど共通化できるところがありませんしね。MINIのブランドが残せただけでもよしとするべきなのかも知れませんけど。
さて、その好調も好調なトヨタは、いつの間にやらヤマハ発動機の株式20%を取得していたそうですし、更に富士重工も傘下に収めることになりました。
ヤマハは元々DOHCエンジンの開発製造を受託していた関係で、現在は開発設計のみをトヨタから請け負っているようです。トヨタの高性能エンジンからヤマハのマークがなくなった時には「トヨタはヤマハから技術を学んで、自社で開発できるようになった」ということでしたが、実際にはまだまだヤマハに開発を委託していたということですね。トヨタのF1エンジンが初年度からそれなりに性能が出ていたのは、背後にヤマハがいたと考えればさもありなんという気がします。
しかし、富士重工についてはどうするのでしょうね。トヨタと富士重工では、車の性格があまりにも違い過ぎて、何かを共通化してというわけには行かないでしょうし。富士重工独自の水平対向エンジンと4WDを止めてしまったら、富士重工の存在意義はなくなりますし、トヨタが富士重工の4WD技術を導入するのも無理があるでしょうし。
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