文庫本は既に詳伝社から発売されているのですが、講談社からも刊行されることになりました。
全4巻だそうですが、上編2巻で主人公達がいなくなってしまうので、まあ切りがいいのと講談社からはまだ2巻だけしか出ていないので、一応書いておきます。
しかし1巻を買った書店では詳伝社のが並んでいて、次に2巻を買おうと思ったらなくなってて、別の書店で買って読み終わってから講談社の方を買っていたことに気が付きました。文庫本でも、出版社が変わると巻の区切りを変えたりして、混ぜて買うと話が続かなかったり重複したりするのですが、このシリーズについてはそんなことはなさそうです。
竜の柩(2)
神話と遺跡から龍の正体を暴いて行く冒険小説です。
超古代に現代の技術を上回る未知のテクノロジーが存在したことは間違いない、と思っていますが、ではそれがどこから来たかについての作者の結論は私には違和感があります。
それはさておき、インドの神話の大筋が古事記によく似ているというのは、初めて知りました。とはいえ、意外でもないんですけどね。というのも、私個人は、古事記は大陸から伝わった数々の神話を統合して日本を舞台に書き直したもの、と考えているからです。古事記の物語はギリシャ神話にも似ていますし、神武東遷はモーゼのエクソダスにそっくりです。聖徳太子の誕生はキリスト誕生に似ています。
古事記が成立した年代は、これらの神話が成立したよりも遙かに後であり、大陸経由で日本に流れて来ていても不思議ではありません。古事記制作時期には、仏教や景教(古代キリスト教)が、大陸経由で入って来ており、日本でも広まっていますから、それと共にギリシャ神話やユダヤ教、ヒンズー教なども流入していても不思議ではありません。
とはいえ、超古代に世界中の神話の大元となるモノがあり、その超古代の超文明が滅びた後、神話が世界に形を変えながら伝搬していき、古事記成立よりも遙かに前から日本にも入ってきていた可能性もありますけどね。
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