今月の雑誌は特にBMWネタはあまり見かけませんでした。
さて、数年前にガソリンにエタノール混合して、その分揮発油税を収めずに済ませることで、廉価ガソリンとして販売していた会社がありましたね。結局、揮発油税逃れだと怒りまくった税務署と、エタノールが燃料系のプラスチックスを侵して燃料漏れを起こすと主張した自動車メーカーの圧力にあって、結局販売は取りやめになってしまったと記憶しています。
しかしこのエタノール混合ガソリンは、南米ではポピュラーで8割以上がこの燃料を使用しており、もちろん日本の車メーカーもこのエタノール混合ガソリンに対応した車を南米で販売しています。それなのに、自社の車はエタノール混合燃料だと不具合を起こすというのも変な話ですが、車メーカーは石油メーカーと色々と取引がありますので、そちらからお願いでもあったんでしょうかね?
まあ昔の話は置いておいて。
世界的な石油危機の中、ガソリンが高騰する一方で下がる気配は全くありません。世界の人口の2割を占めるといわれる中華人民共和国が、急速で加速的な工業化することにより石油の需要が鰻登りで、中国国内の生産では追いつかず大量に輸入を始めたのが、世界的に影響を与えているとうことです。
当然、今後も中国の石油需要は増えることはあっても減ることはありませんから、原油の値段は益々高騰することになります。
そのため、欧米では南米に倣って、エタノールをガソリンに混合して石油消費量を抑える方向に向かっているようです。もちろん日本もアメリカに追従して、その方向へ進むことになるでしょうね。
つまり数年前まで、頭ごなしに否定していたものを、手のひらを返したように積極的に取り入れるという、日本のお役所の得意技が繰り広げられるということになります。
とはいえ、日本は農業生産は先進国では最低で、エタノールを大量生産するための原料を輸入してこなくてはなりません。農作物も、中華人民共和国の国内需要が逼迫しており、日本がどこからか買って来るにしても、エタノール燃料の原料として採算の取れる値段ではなかなか難しい状況です。
政府のお役人の見通しのなさが、こういうところで出てくるんですね。
お陰で苦労するのは我々民間人です。
エタノール混合燃料の生産の目処がついても、揮発油税は今までと同様にたっぷりと取られることになるでしょうねぇ。
まず間違いなく、エタノール混合燃料普及のためと称する天下り機関も設立されるでしょうし。
2006/07/04 追記
ウィズマンでBMWチューナー特集をしていました。
また7/1からBMW Japanのサイトが大幅にリニューアルされています。
F1速報が奥の方にいってしまって、探すのに苦労しましたが (-_-;;;
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