科学者でもあり芸術家でもあるレオナルド・ダ・ヴィンチの作品と業績を解説した書です。
意外かも知れませんが、世界の有名な芸術作品のほとんどは、幾何学的に解析されていて、人が美しく感じる構図というのは数学的に求められるのです。有名なのは黄金比率ですね。
モナ・リザに代表されるダ・ヴィンチの作品群は、この黄金比率その他の数学的手法を使って描かれている可能性があります。これが他の芸術家であれば、感性によって描かれたものが理論に合致していたというところですが、ダ・ヴィンチの場合は、この芸術性と数学の関係を研究していた形跡があり、意図的に行っている可能性が高いようです。
数学で芸術が判定できるなんて違和感があるでしょう。が、考えてみて下さい。音楽などは正に数学的で芸術が解析可能なのは、すぐ理解できると思います。例えば、音階は、自然率なら全て整数比、平均率なら全て2の12乗根の乗数になっています。音階の並びも数学的統計的に解析可能ですし、アレンジも音域の分散を平均化することでよくなります。
こう考えれば、絵画や写真などの善し悪しも、その空間周波数を幾何学的に整えてやることで美しく見えるようになることに納得できませんか?
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