2007年12月16日日曜日

【BMW雑記帳】GT-Rは日産のMとなれるか?

GT-Rの特集号が色々と発売されていますね。モーターファン別冊「GT-Rのすべて」を買ってしまいました。なんだかんだ言っても、元R32スカイライン・オーナーなので、GT-Rには憧れがあるのです。というか従兄弟の影響で車に興味を持った高校生の頃から、GT-Rというの日本で最高の車だという刷り込みがされてしまっているのです。
それにしても、今度のGT-Rは凄いです。何が凄いって、エンジンのブロックが専用設計ですよ。1車種のためにエンジンブロックを設計製造するというのは、メーカーにしたらめちゃくちゃ大変なことで、現在こういう馬鹿げたことを実践しているのは、フェラーリ、ランボルギニなどのスーパー・カー・メーカー以外では、M社くらいではないかと思います。
その点だけで、もうGT-RはM3/5/6に匹敵するくらいの車といっても間違いありません。

ボディも基本骨格はスカイライン・クーペと共用ですが、もうこんだけやるなら全部新規設計の方が安くできたのでは?と思うくらい手が入りまくり。足回りや駆動系、内装なんかは全部専用ですから、専用部品率で言ったら、M3なんか目じゃないくらいに高いです。というかホワイトボディ以外に共用なのってあるのか?ウインカーライトくらい?

よく値段と馬力が近いから、IS-Fと比較されますが、こちらは既存のボディにちょっとだけ補強入れて、上級車種のエンジンにちょっとだけ手を入れて載っけただけのお手軽設計。まあヤマハが開発しているんだから、性能は高いでしょうけど、メーカー企画的にはお手軽で低コストなぼったくりのはず。
#そもそも420PSっていうと高出力っぽいけど、リッター馬力で考えるとたったの82PSですよ。



開発主査の水野氏が素晴らしいことをおっしゃっています。
「二倍の性能をつくろうとしたら、組織は二倍スリムにしないとダメ。お金と人の数は技術を薄めてしまうから、人の数も予算も減らしたんです」
世の中ではこれとは逆のことが常識とされ、いいものをつくるためにという名目でやたらめったら人と予算を増やして、結局大したものができないことが多いのです。
人の数を二倍にしても、生産性は二倍にはならないんです。意識の共有とか連絡を密にするために、書類を多く書かなきゃならないし、打ち合わせの時間は増えるしで、結局人を増やしてもアウトプットされる結果は同じにしかならないのです。
まあ限度があるから、単純に減らせばいいってものでもないのですけどね。
こういうことを判っていて、なおかつ実践できるということは、水野氏はむちゃくちゃ凄い人であり、その凄い人が開発責任者だったというだけでも、GT-Rは凄い車に違いないと思わされてしまいます。
まあ一生買うことはおろか乗ることもないでしょうけど、これが日産の象徴となって、日産の車が全て素晴らしい車になって欲しいな、という願いを込めて褒め倒しておこう。

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