2008年6月14日土曜日

恐竜はなぜ鳥に進化したのか / ピーター・D・ウォード



先日読んだ酸素のはなし―生物を育んできた気体の謎 (中公新書 1925)の中で、「酸素濃度が低い時期に恐竜が大型化した」という話がでており、その本では何故そうなったかについては全く触れられていませんでした。
単純に考えれば、酸素が多くある->エネルギーが大量に使える->大型化しやすい、となり、逆に酸素が少ない->エネルギーがあまり使えない->小型化する必要がある、となるように思うのですが、地層から読み取ったデータではそうとは限らないと。
でまあ、この本を読めばその辺りのことが判るかなと思いましたが、この酸素濃度と進化の関係の研究はまだ始まったばかりで、専門家にも全然まだ判ってない、ということでした。
昆虫が大型化したのは酸素濃度が高い時期ですし、酸素濃度が減ると生物の種類が極端に減ることを考えても、恐竜の大型化というのはとてつもない謎です。そもそも、あの大きさから推定される体重をあの骨格ではどう考えても支えきれない、という謎もありますし。


0 件のコメント:

コメントを投稿