2008年7月12日土曜日

【iPhone 3G】Something but not handy phone

iPhone 3G買いました。けど世界同時発売なのに、Activationのサーバーが米国にしかないらしくて、サーバーが混雑していてActivateがなかなかできません。iTunes Storeへのサインインもエラーになるので、混雑が収まるのを待つ以外どうしようもないのですけどね。
(2008/07/12 19:55追記)
接続できないのは、ネットワーク設定でセキュア通信がProxyを使用する設定になっていたせいのようです。サインイン自体がエラーになるのは変だなとググって、Proxyを設定していると失敗するという情報があったので外してみたところ、サインインもActivateもあっさりと成功しました。(追記ここまで)

しかし世間一般の人の反応や報道を見ていると、Appleの本当の狙いが判っている人はほとんどいないようです。iPhoneを「タッチパネルで操作できる携帯電話」としか認識していない人がほとんどらしいですが、iPhoneは携帯電話機能は付いていますが、本質的には携帯電話ではありません。
じゃなんだということになるのですが、iPhoneから携帯電話機能を取り除いたiPod Touchを考えてみてください。世の中の携帯電話で、携帯機能を取り除いて商品として成立するものが他にあります?今の日本の携帯電話は非常に多機能で、ワンセグやショートムービーは観れるし、MP3プレイヤとしても使えるし、お財布の代わりにもなります。でも携帯電話機能を取り除いたものが出たとして、ワンセグ端末として買いたいと思いますか?思わないでしょ?
でもiPhoneの場合は、iPod Touchとしてそれなりに人気ですし、知り合いのTouchユーザーに「iPhone買うでしょ?」と聞いたら「僕はiPod Touchで十分です。電話機能要りません」と言っています。逆にiPhoneを今まで使っていた携帯電話と置き換えようと思っているのなら、止めた方がいいです。携帯電話としては、少なくとも日本では、色々と機能が足りなくて不便しか感じないでしょう。



じゃあiPhoneとは何か?
電話機能を取り去って製品として成立するものに、他には唯一、同日発売となったWillcomのD4があります。これを携帯電話という人はいないでしょう。誰がどう見ても超小型のWindows Vista PCであって、それ以外の何者でもありません。あくまで無線通信機能内蔵のPCなわけです。実はiPhoneも同じようなものと考えた方が近いのです。
3G発表時に米国の新聞に「Windows、Macに続く第3のアプリケーション・プラットフォームの誕生」と書かれていたそうですが、正にそれがAppleの本当の狙いでしょう。それ故にアプリケーション開発用のSDKを無償でダウンロードできるようにし、開発者が様々なアプリを作成する環境を用意しているのです。
パソコンを持っていないのに、iPhoneを買う方がいるそうですが、PC/MacのiTunesと接続し、iTunes Store内のAppStoreからアプリケーションを取得できないと、iPhoneの価値は半減どころか9割減です。まあファイル容量の小さいアプリなら、iPhoneから直接ダウンロードできますけど、当然機能の小さなアプリに限られてしまうわけですしね。
では何故AppleはiPhoneを「新しいアプリケーション・プラットフォーム」と宣伝せずに、「革新的な携帯電話」として宣伝しているのか?これはいつものAppleのやり方で、消費者が馴染みやすい切り口で興味を持って貰って、実際に使って貰って、その中で本当の狙いの方にユーザーが気が付かない内に誘導するためです。
例えばAppleのiTunes Storeは昨年、米国での音楽販売売り上げ第1位の小売店になりました。音楽のネットによるダウンロード販売では、ダントツで1位で独占といってもいいくらいです。
iPodの可愛いおしゃれなデザインに、世間が気を取られている間に、音楽市場をAppleに支配されたといってもいい状況になっています。映画の配信に付いてもiTunes Storeが優位に立ち始めましたし、Podcastと呼ばれるNews番組配信についても独占といっていいでしょう。
ストリーム・コンテンツ販売は、もう既にAppleの手中に収められてしまったといっても過言ではないと思います。

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