炭素繊維を使用した「MacBook Air」、アップルが検討か
という記事が出ています。こういう噂にはあまり普段反応せず「あ、そう」程度で済ませるのが一番だと思っているのですが、この記事に関連したBlogエントリーにアップルがCFRPの製造に関連した技術者を募集しているということが書かれています。
製造関係の人材を募集しているのですから、もう既に基礎研究は終わって開発終盤というところでしょうか。とはいえ今から人材を確保するわけですから、実際に製造が始まって流通に製品が流れてくるまでには、1年くらい掛かると思います。
けどCFRPは放熱性はあまり良くないと思われるのですけど、熱的に大丈夫なのかなぁ?アルミは熱伝導製が高いから、新型MacBookとかAirなんかのアルミボディは、放熱性が高くて熱的に楽で、それ故あの薄さを実現できているわけですが。
より軽く薄くなってくれるのは大歓迎ですけどね。Airがより高くなるのは...ちょっと辛いぞ。
ちなみに炭素繊維そのものは電気伝導率が高い(電気抵抗が低くて通りやすい)ので、熱伝導率も高い(熱をよく伝える)ことになります。が、炭素繊維を固めるのに使用されることが多いエポキシ樹脂は、熱伝導率が低くて熱が伝わらないので、エポキシ樹脂を使用したCFRPの熱伝導率は低くなります。
エポキシ樹脂の比率を下げてやれば、熱伝導率や放熱性はよくなるのでしょうけど、強度も落ちるし表面に繊維の凸凹が出てしまいます。この辺りのさじ加減をうまくできる人材を募集ってことかな?
0 件のコメント:
コメントを投稿