D3発売からちょうど2年で、改良版のD3sが発売になります。
解像度は同じだけれども、センサー自体は再設計されて、最高感度が6400から12800と2段UP。増感モードもD3のISO6400から2段増のISO25600相当から、ISO12800から3段増のISO102400相当へと大幅なアップ。星の明かり程度で撮影可能らしいです。FRIDAYなんかのカメラマンが喜びそうですね。
ダイナミックレンジも拡大しているそうなのですが、どのくらい拡大しているかのデータは示されず。単純に考えれば最高感度が上がった分の2EV程度広がっていると思われます。
またアマチュアには待望のダストクーリング機構が搭載されました。撮影前には必ずブロアーで吹いてゴミを落とすようにしていましたが、なかなかそれでは取れないし、本格的なクリーニングも不器用な私だと返ってゴミを増やしそうな気がしていたのですが、これで心配はなくなるのかな。
他にも細かいチューニングが徹底されているようで、シャッター精度をアップしたり、ミラーショックを減らした静音モードが追加になったり、消費電力が減ってバッテリーの保ちがよくなっていたり、露出やピント、色温度の正確性が高められていたり、ボタンやダイヤルの形状を微妙に変更して使いやすさを向上させていたり、目立たない改良がほとんどです。
それと最近の流行で動画機能が追加。しかし1280×720/24 fpsで連続撮影時間が5分間という非常に中途半端な仕様。7Dが動画プロの要求を受けて1920×1080fpsで29.97/25.0/23.976fps、1280×720で59.94/50.0fpsと、業務用ビデオカメラ仕様を取り込んだのに対して、YouTubeに投稿するのならこれで十分だろう的な機能ですな。
しかしISO 102400相当でも動画撮影が可能なので、そのためだけに動画撮影のプロが導入する可能性はありますけど。
「D3に動画機能なんかいらね〜」という意見も多いですけど、携帯ですから動画を撮影できる時代なので、これからのスチルカメラは動画も撮れて当たり前の時代になります。
D3sのカタログ写真を撮影されたVincent Munier氏のサイトで、作例が閲覧できます。newsの方にDムービーの作例もあります。
これを観ていて、特に謳われていないけど、ローパスフィルターの特性も改善しているんじゃないだろうか?と感じました。デジカメメーカーとしては、ローパスフィルターの特性については(あまりにも性能が酷すぎるので)語りたくないのでしょうけど、カットオフ特性を改善して、低い空間周波数の特性がよくなっているような。
D3から買い換えるかどうか、微妙なところです。差額分の価値があるかというと、そこまでの性能差はないようなあるような微妙なところで悩ましい。
しかもD3sの実売価格には非常に不満があって、今回何故かNikon Directが「ニコンダイレクトだけのダブル特典付!D3S新発売キャンペーン」というのをやっていて、ご提供価格598,000円(税込)に29,900円分のクーポンとニコンダイレクト3年安心サポート<スペシャル>をプレゼントとなっています。合わせて59,800円分のサービスになります。
価格.comでの今日現在の最低価格は598,000円とNikon Directに合わせた価格になっていますが、おまけの分を考えたらNikon Directからの購入が一番お得ということになります。
更にB&Hの販売価格が$5,199.95で、今日のレートで472,519.47円と日本の販売価格よりも12万円以上も安い。他の機種はB&Hの価格よりも価格.comの方が安いので、D3sはNikon Directよりも安くするなという価格統制でもしているとしか思えません。
なので、Nikon Directのキャンペーンが終わる年明けまで待てば、一気に実売価格が下がるのでは?という気がします。
なんかなぁ。
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