2010年2月15日月曜日

駿女 / 佐々木 譲



奥州藤原氏が源頼朝に滅ぼされる時の物語です。
こういうことがあってもおかしくはないな、と思わさせられるよくできた嘘ー小説です。

義経が奥州へ逃げる時に、身重の静御前と別れる件は有名ですが、他に2名の妻妾がいて、その2人を奥州まで連れて行ったことは、義経を描いた小説や漫画で語られることがあまりないのですが、本作ではそこをキチンを書かれています。
義経が女好きの浮気者みたいなイメージを避けて、他の方は書かれないのですかねぇ?当時は高貴な血筋の男子は、子孫を残すために何人もの妻妾を持つことは当たり前というよりも、むしろ義務みたいなものだったのですが。
現代の常識を前提にして時代小説や歴史小説を書くと、変な矛盾が出てくるだけだと思うのですが。


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