夢枕氏の小説を読むのは20年振りくらいかなぁ。デビューの頃のは、最初は面白かったのですが、何冊か読むとパターンが同じでつまらなくなって、読まなくなってしまいました。
空海をテーマにしたというのに興味を持って買ってみましたが、これは面白い!!
氏の文体やストーリー展開の仕方も、この20年くらいの間にかなり変わっていて、読んでいて新鮮で、それも面白く感じた理由の一つかと思います。
けど本作は17年掛かって完結したのだそうですが、物語の始めの頃と終わりの頃で、文体とか物語の雰囲気が変わらないのは、先の感想とは矛盾していて、不思議なのですが。
本作は空海が唐に渡ってから帰国するまでの2年足らずの間のできごとを書かれています。
空海が如何に凄い存在であったかが書かれていますが、如何にしてそうなったかの謎については触れられていません。
知れば知る程に、空海という人の存在自体が奇跡としか思えなくなります。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉 (徳間文庫)沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉 (徳間文庫)沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)
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